ファッション

「ルイ・ヴィトン」が世界的レストアブランド「シンガー」と初コラボ “ポルシェ 911”を再解釈した2台の特別仕様車を発表

ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」はこのほど、アメリカ・カリフォルニアを拠点に「ポルシェ(PORSCHE)」を専門に扱うビスポークのレストアブランド「シンガー ビークル デザイン(SINGER VEHICLE DESIGN、以下シンガー)」とコラボレーションし、2台の特別仕様車を発表した。

“旅の真髄”を表現した全39アイテムの限定コレクションも

今回のプロジェクトは、毎年8月にカリフォルニア州モントレー半島で開催される自動車の祭典「モントレー カー ウイーク(Monterey Car Week)」にあわせたもので、1990年代初頭に製造された“ポルシェ 911”をベースにした2台の“ポルシェ 911 リイマジンド・バイ・シンガー(PORSCHE 911 REIMAGINED BY SINGER)”が制作された。1台は“クラシック”と名付けられ、1世紀半以上にわたり「ルイ・ヴィトン」で用いられてきたサフランを基調に、コバルトブルーとイエローを組み合わせたカラーリングを採用。もう1台は、自動車愛好家として知られるニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)「ルイ・ヴィトン」ウィメンズ・アーティスティック・ディレクターが構想した“クラシック ターボ”で、パリの街並みを形作ってきた白色石灰岩“カルケール・リュテシアン”を想起させるアイボリーホワイトを基調に、希少なウッドトリムを取り入れている。

両者のコラボレーションのきっかけとなったのは、「シンガー」から「ルイ・ヴィトン」へのダッシュボードクロックの製作依頼だったという。「ルイ・ヴィトン」のアイコンウオッチ“タンブール(TAMBOUR)”をベースにした機械式タイムピースは、車両から取り外してデスククロックとしても使用可能。さらに、スピードメーターやタコメーターを含むメーターパネルも、“タンブール”のグラフィックコードを取り入れて再設計した。また、どちらの車両もレザーシートのベンチレーション用アイレットやサンバイザー、ヘッドレストにモノグラム・フラワーをデザインし、手仕事で仕上げられたディテールも随所に施されている。

加えて、それぞれの車両のために世界にひとつだけの限定カプセルコレクションを制作し、“クラシック”は17点、“クラシック ターボ”は22点を用意。レーシングジャケットやドライビンググローブ、ヘルメット、サーフボード、スキー板、パラシュートシルクを使用したオーダーメイドスーツなど、計39アイテムを通じて、「ルイ・ヴィトン」の掲げる“旅の真髄(Art of Travel)”を表現したという。

今回のコラボについて、ジェスキエール=ウィメンズ・アーティスティック・ディレクターは「自動車のデザインは、私の中にずっと存在し続けてきた情熱だ。『シンガー』とのコラボは、この魅力的な世界と再びつながる機会であり、本当に特別な自動車を探求する、素晴らしい体験だった」とコメントしている。

また、メイゼン・フォワズ(Mazen Fawaz)「シンガー」チーフ・ストラテジー・オフィサーは、「今回のコラボは、“真のラグジュアリーとはクラフツマンシップとオーセンティシティ、そして妥協なき細部へのこだわりによって定義される”という共通の信念を持つ2つの組織を結びつけた。『ルイ・ヴィトン』の誇る172年の伝統とサヴォアフェールを託され、それらの技術を私たちの仕事に統合できたことは名誉なこと。この2台の自動車は、相互のリスペクトと卓越性の追求から生まれた両者の関係の賜物だ」とコメントしている。

「ルイ・ヴィトン」と自動車業界のつながりは、20世紀初頭にまでさかのぼる。創業者ルイ・ヴィトンの孫にあたる双子の兄弟、ピエール・ヴィトン(Pierre Vuitton)とジャン・ヴィトン(Jean Vuitton)は、メゾンのビスポークトランクやラゲージを披露するため、自ら車をデザインしていた。また、過去にはパリやロンドン、ニューヨークでビンテージカーのコレクターを対象とした「コンクール デレガンス(Concours d’Elegance)」も開催していたほか、2025年にはフォーミュラ1(Formula 1)とのパートナーシップを通じて自動車業界との結び付きを強化。そして、9月には14年ぶりとなるクラシックカー・ラリー「ルイ・ヴィトン ドロミテ クラシック ラン(LOUIS VUITTON DOLOMITES CLASSIC RUN)」が控えている。

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