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ロレアル、26年上半期は増収増益 4〜6月期は市場予想を上回る

ロレアル(L’OREAL)の2026年1〜6月期(上半期)決算は、売上高が前年同期比5.8%増の237億7610万ユーロ(約4兆4223億円)、営業利益が同6.8%増の50億6300万ユーロ(約9417億円)、純利益が同5.3%増の35億4710万ユーロ(約6597億円)と増収増益だった。営業利益率は前年同期から0.2ポイント改善し、21.3%と上半期として過去最高を更新した。ITシステム移行に伴う一時的な出荷時期のずれを除いた調整後既存事業ベースの売上高は6.5%増だった。為替や買収・売却による影響を除いた既存事業ベースでは6.8%増となった。

4〜6月期(第2四半期)の売上高は、前年同期比8.2%増の116億2390万ユーロ(約2兆1620億円)。調整後既存事業ベースでは同6.3%増となり、市場予想の5.6%増を上回った。ニコラ・イエロニムス(Nicolas Hieronimus)最高経営責任者(CEO)は、「第2四半期も第1四半期の力強い勢いを維持し、25年比で加速すると約束した成長を実現した」とコメントした。

全4部門が増収 プロ向けとダーマがけん引

部門別の売上高は、プロフェッショナル プロダクツ部門が同14.7%増の29億2080万ユーロ(約5432億円)と最も高い伸びを記録した。調整後既存事業ベースでは同11.6%増で、プレミアムヘアケア市場の拡大を背景にプロ向け市場を大きく上回る成長を記録した。コンシューマー プロダクツ部門は同2.7%増の86億4280万ユーロ(約1兆6075億円)。調整後既存事業ベースでは同4.3%増となり、「ロレアル パリ(L’OREAL PARIS)」のヘアケアが成長をけん引した。

ロレアル リュクス部門は同4.4%増の79億9670万ユーロ(約1兆4873億円)。調整後既存事業ベースでは同5.1%増で、中国市場の回復とフレグランスカテゴリーの好調が寄与した。ロレアル ダーマトロジカル ビューティ部門は同9.3%増の42億1580万ユーロ(約7841億円)。調整後既存事業ベースでは同10.6%増と3四半期連続で2ケタ成長を記録し、「セラヴィ(CERAVE)」を中心にスキンケアとヘアケアが伸長した。

「ケラスターゼ」“エリクシール ウルティム オリジナル オイル” 「ケラスターゼ」“エリクシール ウルティム オリジナル オイル” COURTESY OF KERASRASE ©︎ FAIRCHILD PUBLISHING< LLC[/caption] カテゴリー別の売上高は、ヘアケアが調整後既存事業ベースで同15.6%増と最も高い伸びを示した。全事業部門で2ケタ成長を記録したほか、フレグランスは同10.3%増、スキンケアは同5.8%増と伸長した。スキンケアは上半期の売上成長の約3分の1を占めた。ヘアカラーは同3.5%増、メイクアップは同2.5%増だった。一方、ボディーケアも全部門で2ケタ成長を記録した。

全地域で増収 中国リュクスが回復

地域別の売上高は、欧州が調整後既存事業ベースで同6.1%増と堅調に推移した。クリストフ・バビュール(Christophe Babule)最高財務責任者(CFO)は、「欧州は引き続き力強い成長を維持している」と説明した。北米は同6.7%増だった。プロフェッショナル プロダクツ部門とロレアル ダーマトロジカル ビューティ部門が成長をけん引した。北アジアは同4.6%増、トラベルリテールを除くと同6.1%増だった。中国ではロレアル リュクス部門の回復が続き、成長を押し上げた。

新興国市場は同約10%増となり、SAPMENA(南アジア太平洋・中東・北アフリカ・サブサハラアフリカ)は同13.8%増と最も高い伸びを記録した。イエロニムスCEOは、ベトナムが同50%超増、インドが同17%増と市場を大きく上回る成長を記録したことを挙げ、「インドは当社の成長への貢献度で上位10カ国入りした」と述べた。一方、中南米は同5.2%増と25年を下回る伸びとなったが、同社は市場の安定化の兆しが見え始めているとしている。イエロニムスCEOは、「こうした市場環境の中でも、市場を上回る成長率をさらに高め、市場シェアを拡大した」と総括した。

下半期も市場上回る成長を見込む

同社は26年の世界の美容市場について4.5〜5.0%の成長を見込む。イエロニムスCEOは、「7月は非常に良いスタートを切った。下半期も市場を上回る成長を続ける自信がある」と述べた。下半期は韓国発スキンケアブランド「Dr.G(DR.G)」を中国と米国で発売するほか、25年に買収した英国発スキンケアブランド「メディケイト(MEDIK8)」のグローバル展開を開始する。また、「クリード(CREED)」は下半期を通じて連結対象となり、インドで買収手続きを進めるパーソナルケア企業イノビスト(INNOVIST)も業績に寄与する見込みだ。中国市場では高級化粧品市場の回復が続くと見込むほか、アジアのトラベルリテールも下半期を通じて正常化し、第4四半期には改善が進むとみている。

「グッチ」は27年始動へ

決算説明会では、ケリング(KERING)と締結した「グッチ(GUCCI)」のフレグランス・ビューティ事業に関する50年間の独占ライセンス契約に言及した。ライセンスは27年7月1日に開始する予定で、9月には専任チームを立ち上げ、本格的な準備を始める。ロレアル体制での商品投入は28年を予定している。同社は4月に取得した旧ケリング ボーテ(KERING BEAUTE)のブランドやチームの統合も進めており、「クリード」は引き続き2ケタ成長を維持しているという。

イエロニムスCEOは、「『グッチ』はラグジュアリー市場を代表するブランドの一つだ。当社は『プラダ ビューティ(PRADA BEAUTY)』や『ヴァレンティノ ビューティ(VALENTINO BEAUTY)』を4〜6年で売上高7億ユーロ(約1302億円)超のブランドへ育ててきた実績がある。『イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)』は現在30億ユーロ(約5580億円)規模に成長しており、『グッチ ビューティ』にも大きな成長余地がある」と期待を示した。

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