仏老舗百貨店ギャラリー・ラファイエットはこのほど、パリ・オスマン大通りにある本店ビューティ売り場の新たなコンセプトを打ち出した。ビューティとファッションの融合を軸とするもので、同百貨店のアルチュール・ルモワン(Arthur Lemoine)最高経営責任者(CEO)は新コンセプトの狙いを、「ビューティにおいて最大級の品ぞろえと明確な顧客導線を構築することだ」と米「WWD」の独占インタビューで語った。(この記事は「WWDJAPAN」2026年4月27日・5月4日合併号からの抜粋です)
ギャラリー・ラファイエットはパンデミック後、レザーグッズや時計、ジュエリー、ファッション部門などで大幅な刷新を行ってきた。2022年には地下フロアに約3000平方メートル規模の「ウェルネス・ギャラリー」を開業。ブランドショップや施術ルームに加え、レストラン、ジムを備え、当時ヨーロッパ最大のウェルネス空間と位置付けられていた。現在もウェルネスの重要性は変わらないが、「顧客構成の再構築、特に地元客を増やすのが目標の一つだった」とルモワンCEOは語る。その中で、ビューティは極めて重要な役割を担う。「来店動機を生みやすく、他部門の購買にもつながる“ハロー効果”がある」という。
ビューティは現在、年間売り上げの約10%を占める。改装工事が進んでいた昨年も、同カテゴリーは24年比で2ケタ成長を記録し、その勢いは今年も続いている。今回のプロジェクトの狙いは、フランスにおける化粧品販売の主流である専門店やパラファーマシー(医薬品を扱わないドラッグストア型売り場)との差別化にある。「限定フレグランスやメイクなど製品面に加え、体験、接客、施術などのサービス面でも独自性を打ち出せる。ウェルネスで培った強みを他フロアにも広げる」と同氏は説明する。現在のビューティ売り場面積は、改装前から約500平方メートル拡大し、約3750平方メートル。取り扱いブランドは、新設したパラファーマシーだけで190ブランドが加わり、440に増えた。
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