自由が丘一丁目29番地区市街地再開発組合とヒューリックは9月17日、東京・自由が丘の駅前に商業施設「JIYUGAOKA MUSE SQUARE(自由が丘 ミューズスクエア)」を開業する。地下1階〜地上5階の商業ゾーンに59店舗が出店し、ビューティではナチュラル・オーガニックセレクトショップ「コスメキッチン(COSME KITCHEN)」やライフスタイルブランド「マークスアンドウェブ(MARKS&WEB)」などが入居する。
「商店街を一つの施設に」
“尖った目玉”を置かないテナント構成
商業施設のテーマは「FINE QUALITY LIFE(上質な暮らし)」。施設側は「自由が丘の商店街を1つの施設に集約したようなイメージ」と説明し、特定の大型テナントを目玉に据えず、各フロアのテーマに沿ってテナントを構成した。自由が丘を個店ではなく街全体で魅力を生む「面の街」と捉え、それぞれの店舗が相互に作用するようバランスよく配置した。
主な商圏は自由が丘駅周辺から2〜3km圏。日常に上質さを求める30〜40代を中心に、幅広い世代の利用を想定する。
地下1階は食、1階はトレンド、2階は大人の趣味やショッピング、3階は暮らし、4階は滞留・交流、5階は子育て・教育をテーマに構成。5階には親子の学びや体験を集めた「こどもでぱーと 自由が丘」を設ける。
同施設は、自由が丘駅前の既存街区を共同建て替えする「自由が丘一丁目29番地区第一種市街地再開発事業」で誕生した。施設側によると、地元有志が2014〜15年ごろにまちづくりの検討を始め、17年に準備組合を設立した。建物は地上15階・地下3階、延べ床面積約4万6000㎡で、商業ゾーンは地下1階〜地上5階の約1万1000㎡。上層部にはオフィスと約170戸の住宅が入る。
「コスメキッチン」は自由が丘限定の5ブランドを導入
1階のトレンドフロアには「コスメキッチン」が出店する。館内に加え、館外からも直接入店できる。担当者は自由が丘の生活者について、「流行や新しさを追うというより、気に入ったものを長く大切にするイメージがある」と話す。こうした考えから、「伝統のあるものや昔から愛されているもの」を軸に、5ブランドを自由が丘店限定で導入した。
取り扱うのは、1840年にパリで誕生し、現代の皮膚科学を取り入れて再生したスキンケアブランド「コタン(COTTAN)」、ポルトガル発のフレグランスブランド「キャステルベル(CASTELBEL)」、南仏発の「ロタンティック(LOTANTIQUE)」、英国の「ディーアールハリス(D.R HARRIS)」、フランス発のフレグランスブランド「マーゴ&ティタ(MARGOT&TITA)」の5ブランド。
店舗コンセプトは、フランス語で「私の素敵な習慣」を意味する「Mon joli rituel(モン ジョリ リチュエル)」。「自分らしいかどうかにとらわれず、心が動いたものを日常に取り入れてほしい」との思いを込める。店内には花柄の壁紙やグリーンのタイルを取り入れ、従来店とは異なる店装とした。使用済みの化粧品用ガラス容器を再利用した什器も採用する。
自由が丘店限定のミニトートバッグやハンカチのほか、フレグランスソープとタオル、バスソルトとハンカチを組み合わせたセットなども販売する。
「マークスアンドウェブ」は約7年ぶりに自由が丘へ
2階には「マークスアンドウェブ」が出店する。約7年前まで駅前の商業施設に店舗を構えており、自由が丘への出店はそれ以来となる。
店舗デザインや商品構成は他店と大きく変えず、スキンケア、ヘアケア、ボディーケア、生活雑貨などをそろえる。担当者によると、以前の自由が丘店でも周辺住民の利用が多く、今回も地域住民の日常使いを見込む。中心顧客は30〜50代の女性が多いという。
そのほか美容・健康関連では、地下1階に「マツモトキヨシ」、1階に「ニホンドウ漢方ブティック」、2階に「スパネイル(SPANAIL)」と「エステティックTBC」が出店する。3階には「ハンズ(HANDS)」も入居する。