ファッション
連載 エディターズレター:FROM OUR INDUSTRY 第237回

デザイナーの間で広がる、SNSに対する不安もしくは疑義

有料会員限定記事

来週発売のトレンドブックに向けてさまざまなデザイナーのインタビュー記事を書いていると、SNSに対する不安もしくは疑義に近いものが芽生え始めていることに気づきます。

同じようなスタンスは、ミラノでのファッションショーを終えて来日した「ジル サンダー(JIL SANDER)」のシモーネ・ベロッティ(Simone Bellotti)からも見てとることができました。ミニマリズムの旗手として讃えられたブランドにおいて「(デザインの制限がある中で)新しさを出すのは大変では?」と話を向けると、ベロッティは「追求するのは、新しさだけじゃない。私たちは同時に、『繰り返し』にも魅了される生き物だ」と話し始め、毎回アクセスしては情報を消費し続けているSNSとは真逆かもしれない、ずっと手元に残し記憶にも留めている「2000回読んでも飽きない本」について話します。そして「今は無数のインプットに晒されているというか、見つめられている、ともすればスポイルされているのかもしれない」と結論づけました。納得する人は、多いのではないでしょうか?少なくとも私は、結構Threadsがシンドい(笑)。空気を読むという日本特有の文化の下でThreadsでは、「穏やか」「建前」のInstagramに対して、抑えていた不満という「本音」が蔓延している印象があるのは、私だけでしょうか?そして不満というネガのチェーンリアクションには強固なものがあり、広まってしまうという構造が成立してしまった気がします。ファッションの世界において、ThreadsにはInstagram以上に「偏愛」が見え隠れして、こと「知る」という点においては便利な側面もあるんです。でも一方で「偏愛」がゆえの「不満」が伸びていくという構造に陥っている印象もあり、私にとってはインプットはできるけどシンドいというツールになっています。

この続きを読むには…
残り1615⽂字, 画像1枚
この記事は、有料会員限定記事です。
キャンペーン詳細はこちら
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

色で着崩すクラシック 2026-27年秋冬ウィメンズリアルトレンド特集【WWDBEAUTY付録:2026年上半期ベストコスメ発表】

「WWDJAPAN」6月22日発売号は、「リアルトレンド」ウィメンズ編です。国内アパレルやセレクト各社の2026-27年秋冬の打ち出しを一挙に紹介。シーズンのトレンド傾向から「今っぽい」をかなえるスタイリング術までを読み解きます。今季のキーワードは、「クラシック」と「エレガンス」。多くのブランドが、端正なジャケットを主役にしたトラッドスタイルをベースに、独自の解釈を加えた提案に挑戦しています。また…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。