リーバイ・ストラウス(LEVI STRAUSS以下、リーバイス)の2025年11月期決算は、売上高が前期比4.1%増の62億8200万ドル(約9734億円)、営業利益は約2.5倍(同157.9%増)の6億7760万ドル(約1050億円)、純利益も約2.5倍以上(同174.5%増)の5億7810万ドル(約896億円)だった。なお営業利益と純利益が大幅に増加している理由として、事業再編費用や、のれんおよび無形資産の減損費用が24年と比べて大幅に減少したことなどが挙げられる。
地域別での売上高は、南北アメリカが同3.0%増の32億9700万ドル(約5110億円)、欧州は同5.0%増の16億9930万ドル(約2633億円)、アジアは同4.8%増の11億3440万ドル(約1758億円)といずれも増収。販売チャネル別で見ると、卸の売上高が同0.5%減の32億520万ドル(約4968億円)、小売は同9.5%増の30億7680万ドル(約4769億円)だった。
25年7月に「ドッカーズ」を約480億円で売却
同社はここ数年、生産性向上およびブランド力のさらなる強化のため、非中核事業の整理やECの内製化、小売りへのシフトを進めている。その一環として、25年7月には傘下のカジュアルウエアブランド「ドッカーズ(DOCKERS)」のIP(知的財産)と北米事業を米ブランド管理会社オーセンティック・ブランズ・グループ(AUTHENTIC BRANDS GROUP)に3億1100万ドル(約482億円)で売却。その他の地域における事業の売却は、2月末までに取引が完了する見込み。
また、引き続きウィメンズの強化とヨガウエアブランド「ビヨンド ヨガ(BEYOND YOGA)」の開発に取り組んだ。同ブランドはまだ小規模ではあるものの、25年の売上高は同15.4%増の1億5130万ドル(約234億円)と好調だった。
なお、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領政権による関税の影響について同社は、「業績が好調なことに加え、効率性の向上や購買ボリュームが非常に大きいことの強みなどにより、関税に関するコストは相殺できている」とコメントした。
約20年ぶりにスーパーボウル中にCMを放送
ミシェル・ガス(Michelle Gass)社長兼最高経営責任者は、「ここ数年、当社は小売り優先かつ完全なるデニムのライフスタイルブランドとなるべく、大胆な改革を行ってきた。焦点を絞り、業務運用を改善することで、より機敏に動ける組織になった。その結果『リーバイス』ブランドの収益性が向上し、25年の業績もそれを反映したものとなっている。26年も、この力強い歩みを緩めることなく進んでいく」と語った。
なお、2月8日にはアメリカンフットボールの頂点を決める米国最大級のスポーツイベント「第60回スーパーボウル(Super Bowl 2026)」が開催される。今年はリーバイスの本拠地サンフランシスコ近隣にあるリーバイス・スタジアム(Levi's Stadium)が会場となっていることもあり、同社はおよそ20年ぶりにスーパーボウル中にCMを放送するという。また、当日に向けてさまざまなコラボレーション商品の販売やポップアップイベントなどを行っている。