ファッション
2025年ヘビロテ私物ベスト3

“モンチッチバズ”を巻き起こしたユーマ・カーダシアンが選ぶ、2025年本当に使い倒した私物ベスト3

PROFILE: ユーマ・カーダシアン/ファッションインフルエンサー

PROFILE: 1995年8月20日生まれ、兵庫県出身。2016年神戸ファッション専門学校卒業。オーストラリアでの生活を経て、4年前に帰国。アパレルブランド「パーバーズ(PERVERZE)」でショップ店員として働きながら、ファッションインフルエンサーとして活動をスタートした。

ファッション&ビューティの現場で活躍する注目の“あの人”に、2025年リアルに使い倒したアイテムベスト3を聞く年末の特別連載。その選択には、今の価値観とムードがはっきりと表れる。

第6回は、ストリートやY2K、90’sを大胆にミックスしたポップなスタイルで、一躍人気ファッションインフルエンサーになったユーマ・カーダシアン(Yuma Kardasian)が登場。大きなバズを産んだ「モンチッチ」のネックレスをはじめ、毎日のように身につけ、使い込み、生活の一部になった3つのアイテムを語る。

ユーマ・カーダシアンが選んだベスト3

BEST1:
一目惚れから毎日の相棒に
「ンニット」の厚底シューズ

ーー1つ目は、シューズですね。

ユーマ・カーダシアン(以下、ユーマ):「ンニット(NKNIT)」の展示会で一目惚れしました。厚底のソールがかわいい上に、身長も盛れちゃう!オーバーサイズのパンツと合わせるといい感じのバランスになります。パートナーとおそろいで履くほど、お気に入りです。

ーーユーマさんといえば、色鮮やかなコーデのイメージ。黒はちょっと意外でした。

ユーマ:トップスに派手な色を合わせることが多いから、足元はシンプルな黒を重宝しています。素材感がカジュアルすぎないから、どんなコーデでも、どんなシーンでも合わせやすいんです。あとは、とにかく履きやすい。着脱も楽ちんだし、見た目ほど重くないから仕事や旅行で海外に行くときにも履いています。

ーー今年は厚底のシューズがトレンドでしたね。

ユーマ:たまたまこのシューズが厚底だったというだけかも。普段はスニーカーを履くことが多いんです。シューズボックスはカラーパレットのようにカラフルなシューズがあふれています。SNSに日々コーデをアップしているから、見てくれている人が飽きないようにいろんなものを履くように心がけています。でも撮影しない日は、ついつい、この「ンニット」を履いちゃいます。

BEST2:
ルービックキューブで「デジタルから離れる」

ーー2つ目は?

ユーマ:ルービックキューブです。

ーーなぜ今、ルービックキューブ?

ユーマ:夏にお祭りの景品でいただいたのがきっかけです。久しぶりにやってみて、一面はそろえられたものの、全面そろえるのが難しくて。そろえるための法則をTikTokなどで調べて、練習しました。スマホや画面を見ている時間が長いので、「デジタルデトックスにもなるかも」と触り始めたら夢中になりました。リビングのテレビの前に置いていて、視界に入ったらやっています。

ーー法則が分かると、全面そろえられるようになるのでしょうか。

ユーマ:一定のやり方があるので、その通りに回すとちゃんとそろうんです。初めてできたときは、涙が出るぐらい嬉しかった(笑)。今では2分ぐらいで全面そろえられますよ。

ーールービックキューブは競技にもなっていますよね。

ユーマ:そこまでは目指してないです(笑)。ムキになると、息抜きにならないので。

ーー無意識に触っているぐらいがちょうどいいのかもしれません。

ユーマ:倖田來未さんのライブグッズにルービックキューブがあるんです。ライブ会場で購入して、「そろえられるから崩していいよ」と自信満々で友人に言ったのに、なかなかそろえられなくなってしまって……。各面にくうちゃんの写真やロゴがプリントしてされていて上下も正しい位置に並べないといけないから、無地のものよりはるかに難しいんです。2〜3日かけてなんとか全面そろえました。

ーーほかにもデジタルデトックスのためにしていることはありますか?

ユーマ:筋トレを毎日必ず1時間しています。けれども途中でスマホを見ながらやっているから、デジタルデトックスになっているかは分かりません(笑)。車を運転しているときのほうが、デジタルデトックスと言えるかも。休日は友人と郊外に出かけて、古着屋巡りをしています。助手席は飽きちゃうから、運転したい派なんです。あっという間に時間が過ぎて楽しいし、天気の良い日に高速道路を走ると最高に気持ちいいですね。それ以外の時間は、ずっとスマホや画面を見てますね。

ーー動画の撮影・編集や情報収集のためですか?

ユーマ:もともとYouTubeが大好きなんです。自宅のテレビでいつも流しています。海外の「ハ シスターズ(Ha Sisters)」や「ミスタービースト(Mr.beast)」といったチャンネルをよく観ています。東京で暮らす前はオーストラリアに住んでいたのでコロナ禍によく観るようになりました。「ミスタービースト」はアマゾン・プライム(Amazon Prime)でリアリティ番組としてコンテンツ化もされていて、とても面白いんです。26年1月からシーズン2が始まるから楽しみです。

BEST3:
“私といえばモンチッチ”。世界をつないだトレードマーク

ーー3つ目は「モンチッチ」ですね。好きになったきっかけは?

ユーマ:2年ほど前に彼から初めてもらったプレゼントが「モンチッチ」のキーチェーンだったんです。それ以来、自分で集めるようになりました。

ーー「モンチッチ」のネックレスは、ユーマさんが大きくバズったきっかけともいえますね。

ユーマ:香港の「アテリア(ATELIER)」というジュエリーブランドと「スワロフスキー(SWAROVSKI)」がコラボしているアイテムです。ほかでは見たことがなかったので、SNSにあげてみたら、大バズり。世界中から反響がありました。いくつか持っていますが、今回はみつばちの限定「モンチッチ」をつけてきました。

ーー今では、ユーマさんのトレードマークとも言える存在かもしれません。

ユーマ:毎日違う子を身につけています。「今日の『モンチッチ』は?」と聞かれるほど、“私といえばモンチッチ”。“モンチッチといえば私”。それは言い過ぎ(笑)?

バッグにも必ずつけていて、今日はイエローで合わせました。ミュージアムができるぐらい「モンチッチ」のマスコットを持っているので、コーディネートに合わせて選んでいます。頑張りたい日やご機嫌な日は、4つぐらいつけちゃったり。

@yumakardasian Sawad dee ka???? #fyp #おくっく大先生 #モンチッチ #monchichi ♬ オリジナル楽曲 - Yuma Kardasian【YOUTUBE】

ーーいつかコラボできるといいですね。

ユーマ:できたらいいですね。セキグチ本社の近くにあるモンチッチ公園に遊びに行ったり、タイの雑貨ブランド「シープ(SHEEP)」とのコラボコレクションの発表会にお邪魔したりと、少しずつお近づきになれるよう頑張っているんです(笑)。

「モンチッチ」がきっかけで私をフォローしてくれる人も多くて、自分でリサーチしなくても、ファンの方からコラボ情報やかわいいアイテムをDMで教えてもらえることもあります。「おそろいにしたよ」と報告してくれる方もいて、すごくうれしいですね。セキグチさんの目に留まるよう、これからも“モンチッチ愛”を伝えていきたいと思います。

スタイルを貫き
ファッション&ビューティに活躍の場を広げる

ーー2025年はどのような1年でしたか。

ユーマ:ライフスタイルが大きく変わった1年でした。ありがたいことにたくさんのお声掛けをいただき、ファッションインフルエンサーとしての仕事1本に専念することができるようになりました。

ーーちなみに、ユーマさんのキャリアを教えてください。

ユーマ:ワーキングホリデーがきっかけでオーストラリアに3年ほど住んでいました。4年前に帰国して、東京に住むように。兵庫県出身なので知り合いも友達もいない土地で1からのスタートでした。とにかくいろんな場所に出向きましたよ。数カ月してからアパレルブランドで働き始めました。「パーバーズ(PERVERZE)」は、立ち上げのタイミングで声をかけてもらって働くことになったんです。

ーーSNSで発信する上で心がけていることはある?

ユーマ:メルボルンにはおしゃれな人がたくさんいて、ファッションショーを見ているかのような毎日でした。個性を出してなんぼな世界です。そういったカルチャーに触れて、もともとは紐とか、もう意味が分からない服を着ていたんです。

それだと動画にならないから、好きなテイストをベースにストリート感強めで、重ね着するようなスタイリングを意識しています。発信する上では見てくれるみんなの反応も気になるので、自分の色の出し方は悩むところ。動画や写真のために服を着るのではなく、自分の服を着たいですよね。

ーー2026年はどんなスタイルにチャレンジしたいですか?

ユーマ:今の自分らしいスタイルを貫きながら、そこにラグジュアリーブランドのアイテムをミックスするとか。ファッションの幅をもっと広げていけたらいいですね。

ーーチャレンジしたいこともあれば教えてください。

ユーマ:メイクやスキンケアも大好きなので、ファッションだけじゃなくて、ビューティの分野にも少しずつ関わっていけたらうれしいです。プライベートでは引越しかな(笑)。


CREDIT
PHOTOS:TAMEKI OSHIRO

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