西武池袋本店は5日、1階の1角にフレグランスゾーンをオープンした。関東最大級となる約300平方メートルの売り場に全10ブランドをそろえ、館の“入り口”として集客の柱とする。西武池袋線のロータリーに面し、多くのトラフィックが見込まれるエリアだ。
5日にオープンしたブランドは、「アクア ディ パルマ(ACQUA DI PARMA)」「ゲラン メゾン ド パルファン(GUERLAIN)」「ジョー マローン ロンドン(JO MALONE LONDON)」「ディオール オート パフューマリー」「バイレード(BYREDO)」「オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー(OFFICINE UNIVERSELLE BULY)」「ブルガリ(BVLGARI)」「メゾン マルジェラ『レプリカ』フレグランス(MAISON MARGIELA REPLICA FRAGRANCE)」「ロエベ パルファム(LOEWE)」の9ブランド。2026年春夏に「ディプティック(DIPTYQUE)」がオープンし、計10ブランドとなる。
10ブランドのうち8ブランドは池袋エリア初出店で、同社が商圏と捉える埼玉県を含めても今回が初展開となる。残り2ブランドである「ゲラン メゾン ド パルファン」は、フレグランスに特化したブティックとして日本で初めて名乗る新業態で、「ディオール オート パフューマリー」も高級フレグランスに特化したラインを独立させた国内で希少な形態だ。池袋初・日本初という複数の“初”を掛け合わせ、新生フロアの話題性を高めた。
新生・西武池袋本店のテーマは「インクルージョン」。性別や年齢の垣根なく楽しめる売り場づくりを段階的に進めている。フレグランスはファッション雑貨とビューティ領域を横断し、ジェンダーや年代で区切られにくいカテゴリーであることから、1階への配置を決めた。
先行してオープンしている3階の化粧品フロアと同様に、共通コンセプトは「美のテーマパーク」。ゆとりある空間にブランドごとの世界観を没入して体験できるレイアウトとし、フレグランスフロアでも各ブランドを独立したブティック形式で展開する。
香りで横軸を通した展開として、フレグランスに限らず、キャンドル、ディフューザー、ボディケアアイテムもラインアップ。ギフト需要の獲得にも期待を込める。