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ユナイテッドアローズ、「コーエン」を旧マックハウスに売却 コロナ禍以降苦戦続く

ユナイテッドアローズは7日、子会社であるコーエン(COEN)を、ジーイエット(旧マックハウス)に売却すると発表した。譲渡価格は未定。

「コーエン」は、カジュアルファッションを軸に2008年に始動し準都市部および郊外型ショッピングセンターを中心に出店してきた。しかし、顧客層の変化や季節需要のサイクル変動、人件費の上昇など市場環境が大きく変わる中で、コロナ禍以降は苦戦が続いていた。ユナイテッドアローズは中期経営計画で、「コーエンの再編」を掲げ、24年秋にはきれいめ市場を狙った新ライン「ロネル(RONEL)」を立ち上げるなど多角的に改革を進めていたが、回復軌道には乗らなかった。

ユナイテッドアローズは売却理由について、「消費構造の変化が想定以上に速く進む中で、単体での経営努力だけでは十分な収益改善に至らず、今後の持続的な成長のためには、より広範な経営資源と専門知見を有するパートナーとの連携が必要であると判断した」としている。

ジーイエットは、1990年からカジュアル衣料の販売を行う旧マックハウスが25年に社名変更した企業。近年は、アパレルおよびウェルネス分野におけるM&Aやブランド再編に注力。また同社の親会社のジーエフホールディングスは、アパレル、物流、小売、EC、デジタルの分野で横断的に事業を展開している。

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