オンワードホールディングス(HD)の2025年3〜8月期連結業績は、売上高が前年同期比18.4%増の1126億円、営業利益が同9.1%増の57億円、純利益が同17.4%増の48億円だった。大幅増収は昨年秋に連結子会社入りしたウィゴーの売上高163億円が上乗せされたため。D2Cブランド「アンフィーロ」、オーダースーツ「カシヤマ」も大幅な増収を記録した。
中核会社オンワード樫山の売上高(オンワードHDの売上高を含む)は、前年同期とほぼ同じ547億円だった。主力ブランド「23区」は0.6%の微増収だったものの、成長軌道に乗る「アンフィーロ」は46.8%の大幅増収を記録した。子会社オンワードパーソナルスタイルの「カシヤマ」もデジタル広告の強化によって27.2%の増収だった。10〜20代の若者を対象とするウィゴーは、夏休み期間のマーケティング施策が的中して7.1%の増収となった。
通期(26年2月期)予想は、売上高が前期比10.4%増の2300億円、営業利益が同13.3%増の115億円、純利益が同17.4%増の100億円とする。3〜8月期は当初計画を上回ったが、市場環境が不透明なことを踏まえ、通期業績予想は据え置く。27年2月期を最終年度とした中期経営計画で掲げる純利益100億円の目標を1年前倒しで達成する。