
大野陽平デザイナーが手掛ける「ヨウヘイ オオノ(YOHEI OHNO)」は、新たなプロジェクト“オブジェクト ライン(OBJECT LINE)”をスタートする。ブランド創設10周年を迎えた昨年以降、同ブランドは大阪・関西万博「住友館」の制服デザインや香りのプロジェクト、映画「箱男」での衣装制作など、ファッションの枠を超えた表現を拡大してきた。
今夏立ち上げた「オブジェクト ライン」は、大野デザイナーが制作やショー、プレゼンテーションを通じて培った空間演出の視点をもとに、機能性よりも“空間そのものに作用する”ことを目的としたオブジェクトを提案する新シリーズ。その第1弾は、クリアカラーのアクリル板を使用した軽量設計のテーブルやランプといった3型を発表した。
テーブルやランプなどの“オブジェクト ライン”
地層や地図の等高線など自然界の有機的モチーフが印象的なテーブル「Stratum」には、中央にチェスの馬を並べて配置。見る角度によってユーモアと遊び心が表現されている。価格は8万8000〜12万1000円。彫刻的な造形に地層や等高線のモチーフを落とし込んだデスクランプ「Topograph」は、“科学キット”のような佇まいも特徴。インテリアとして存在感を放つ。価格は3万5200円。
ウエアにも繰り返し登場した“ニキビができた人”をモチーフにしたウォールランプ「Acne Guy」は、照明としての機能はほとんどなく、空間を飾る愛らしいオブジェとして提案される。価格は2万2000円。3型いずれもブランドの原点であるウエアに通じる自由で軽やかなデザインが特徴としていて、クリアカラーのアクリル板を使い軽量かつ組み立て・分解を可能とした。8月12日から、ブランドの公式オンラインストア、東京・原宿「GR8」、名古屋のラ ヴィラルージュ「LA VILLA ROUGE」などで順次販売する。