ファッション

「ディオール」のサングラスをインスタで試着 8日間で44万ユーザーが利用

 「ディオール(DIOR)」は2月26日、インスタグラム用の新しいAR(拡張現実)フィルターを公開した。インスタグラムのストーリー機能に付属しており、2019年春夏の新作サングラス“ディオール ソーライト(DIORSOLIGHT)”と、“クリスチャン ディオール ジャディオール(CHRISTIAN DIOR J’ADIOR)”の文字があしらわれたヘッドバンドを試着しているような体験ができる。背景には、同ブランドのアクセサリーや抽象的なモチーフが万華鏡のような動きで表示されるが、ユーザーの環境によって異なる模様になるという。開発はインスタグラムと英ビジュアルエフェクト会社のザ・ミル(THE MILL)が共同で行っており、「ディオール」は同フィルターをいち早く導入したファッションブランドの一つだ。

 このようなインタラクティブでカスタマイズ可能なフィルターを提供することで、ブランドはソーシャルメディア上でよりユーザー中心のコミュニケーションを図ることができるという。「ディオール」の2019-20年秋冬コレクション当日に公開されたこのARフィルターは、モデルのカーリー・クロス(Karlie Kloss)やナタリア・ヴォディアノヴァ(Natalia Vodianova)がそれを使用している写真などを投稿したこともあり、3月5日までの合計インプレッション数が260万以上となったほか、44万6127のインスタグラムユーザーが使用した。モラン・オルウォール(Morin Oluwole)=インスタグラム ラグジュアリー部門グローバルヘッドは、「ARはコミュニケーション戦略を刷新しようとしているラグジュアリーブランドにとってカギとなるだろう」とコメントした。

 「ディオール」は、「このフィルターを使うには当社のインスタグラムをフォローするか、当社のプロフィールからアクセスするか、誰かすでに使っている人のストーリーから試すしかない。ARフィルターはバイラル化(拡散)するように設計されているため、巨大な成長機会を秘めている」とコメントした。なお同ブランドは、18年9月にサングラス“ディオールカラークエイク(DIORCOLORQUAKE)”の試着体験ができるフェイスブックカメラ用のARフィルターを公開している。

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