1. トーマス・マイヤーが「ユニクロ」の魅力と服のあり方を語る

トーマス・マイヤーが「ユニクロ」の魅力と服のあり方を語る

コラム 企業タッグ イベント 新ブランド・新ライン

2018/3/19 (MON) 09:00

 「ユニクロ(UNIQLO)」は5月18日から、「トーマス マイヤー(TOMAS MAIER)」とコラボレーションして初のリゾート・コレクションを発売する。それに先駆け、3月14日、トーマス・マイヤー(Tomas Maier)本人を招き、東京・有明のオフィスであるユニクロ シティ トウキョウ(UNIQLO CITY TOKYO)の大カンファレンスルーム、ザ・グレート・ホールで“トーマス マイヤー アンド ユニクロ(TOMAS MAIER AND UNIQLO)”のプレス・プレゼンテーションを行った。

 ファッションショーでは、白やネイビー、カーキなどに加えて、“サン・キスド”(太陽のキス)と呼ばれるブライトカラーを差し込み、水着やパーカ、ショートパンツ、タウンユースもできるシャツやワンピース、ジャケットなど、マイヤーがデザインスタジオを構え、1年のうち6割近くを過ごすというマイアミの光や潮風を感じさせるようなアイテムを披露。午前、午後の2回のショーに計約200人の国内外のメディアが集まった。

 ショーの後、小規模なスペシャルトークセッションに、黒のジャケット&シャツに黒の「ナイキ(NIKE)」のスニーカーを合わせたスタイルで登場したトーマスは、今回、「ユニクロ」とコラボレーションをする理由について、「私にとっても『ユニクロ』と仕事ができるのは興味深いこと。“LifeWear”のコンセプトも面白いし、すごく良い品質とデザインの服を誰にでも手が届くお値ごろ価格で提供するという思想が良い」と説明。日頃から「ユニクロ」を愛用しているといい、お気に入りのアイテムについては、「全部好きだ。でないと、今回の仕事は受けていない。中心アイテムであるシンプルなTシャツなどもネックラインがすごく良いし、ショーツやスイムトランクス、カシミヤやスエットもとても着やすい。『この色が欲しい』というものがあれば買いに行き、ステープルなものを、私が手掛けている『ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)』や『トーマス マイヤー』などデザインされたブランドの服などと合わせることで自分の個性を出すようにしている」と明かす。

 協業時に注力したことや、発見したことは、「きちんとしたクオリティーで、多くの人々に着てもらうものを大量に作ることで、値ごろ感のある価格で提供することを常に考えてきた。(「ボッテガ・ヴェネタ」など)私たちの世界では高額のものが多いため、特別感をどう付加するのか、クラフト感をどう取り入れるのかなどを考えて仕事をしてきた。アプローチが全く逆であり、だからこそ素晴らしいチャレンジになった。私が『ユニクロ』を好きなのは、二番煎じではないところだ。ファストファッション・ブランドはデザイナーズブランドのカット(デザイン)を真似して安価で販売しているが、「ユニクロ」は本当の服を真摯にデザインし、仕立ても素晴らしく、素材を集約して価格を下げている。フィーリングも見た目も良く、自分が長く大切にできる服だ。古くなっても体になじみ、愛着が湧いてきて捨てられなくなったりもする。これはすごく大切なことだ」と絶賛した。

 さらに、「天然繊維も先進的な機能性素材も使うところが特に良かった。人類の未来や将来の地球環境などについても一緒に考えて仕事ができている」と説明。「水着やビーチウエアにとって速乾性はとても大切だ。水から上がったり汗をかいてもそのまま乾いて日常生活を送れるということは、今日、世界中で重要なカギとなっている」と指摘。リゾートウエアとして大切にしていることとして、「空気感や、気持ちが上向くこと、開放感など」と並び、「旅行のために買ったとしても、それが1年中着回せるなど、多機能性があり、汎用性が高いことが必要だ。ビーチでも楽しめて、ボタンを閉めれば街にもラウンジにも着ていけるなど、いろいろ使いこなせることが重要だ」と続ける。

 建築好きなトーマスの目には、初めて訪れたユニクロ シティ トウキョウはどのように映ったのか?「素晴らしいオフィスだ。全てがオープンで開放的でアイデアが共有できる、革命的なオフィスだ。私は本が大好きなのだが、このリーディングルーム(図書室)が特に好きだ。また、私は造形や建築も好きなので、いいオフィスだと思う」と感想を述べた。

 今回のコレクションは、フロリダでリアルに仕事とプライベートを過ごしているトーマスならではのリアリティーのあるリゾート・コレクションに仕上げている。フロリダではどんなスタイルで仕事をしているのか?「パームビーチにはデザインスタジオを置き、ニューヨークとミラノと同じセットアップをしている。ここでは早起きをして、9時には全開で仕事をしている。走り始めたら休憩はしたくない。もう1度ペースに乗せるのは大変だから。ノンストップで働きたいので、スタッフにはお弁当を持参してもらっている。一方で、出張も多い。いろいろなところで仕事をするが、クリエイティブな人々とさまざまな文化に触れることは大切なことだと思っている」と語った。

  トーマスとの協業は、良いものを長く着るという「ユニクロ」流のサステイナビリティの概念をさらに進化させるきっかけとしても期待されそうだ。

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