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ロクシタンの上半期は純利益351%増 「エレミス」が貢献

 ロクシタン インターナショナル(L’OCCITANE INTERNATIONAL)の2019年4〜9月期決算は売上高が前年同期比22.1%増の7億2715万ユーロ(約872億円)、営業利益が同618%増の4177万ユーロ(約50億円)、純利益が同351%増の2523万ユーロ(約30億円)と飛躍的に増益を記録した。全ブランドで売り上げが伸びたほか、1月に買収した英国発のスパブランド「エレミス(ELEMIS)」が大きく貢献した。

 同社の中で最も売り上げが大きなブランド「ロクシタン(L'OCCITANE)」の売上高は同8.5%増の5億5488万ユーロ(約665億円)で、全体の76.3%を占めた。新製品が好調だったほか、18年に発売した美容液「イモーテル オーバーナイトリセットセラム」が売り上げをけん引した。同セラムは上半期において50万個販売し、年度内に100万個を達成する予定だ。2番目に大きい「エレミス」は 8420万ユーロ(約100億円)を売り上げ、全体の11.6%を占めた。昨年リブランディングをしたメイクアップブランド「ライムライフ(LIMELIFE)」は新製品の発売で売り上げを伸ばした。

 地域別では「エレミス」の影響で英国が最も伸び、売上高は同231.5%増の7681億ユーロ(約92億円)だった。同社にとって最大マーケットの北米の売り上げは「エレミス」の影響で同26%増の1億3355万ユーロ(約160億円)だったが、同ブランドを除くと同5.1%減だった。全売り上げの14.7%を占め、2番目に大きなマーケットである日本も同11.5%増の1億730万ユーロ(約128億円)だった。日本では7月に表参道にスパとカフェ併設の新しいコンセプトの「ロクシタン」ショップをオープン。7月と8月が多少苦戦したものの、9月に増税前の駆け込み需要があり、復調した。中国はTモールやJD.comなどeコマース戦略が奏功し、ウィーチャットでのサービス開始および公式ウェブサイトの開設で売り上げ同13%増を記録し、香港ではデモが影響して同0.2%減と売り上げを落とした。なお、11月11日の「独身の日」の売り上げは前年に比べ80%多く売り上げ、そのうちTモールにおける「ロクシタン」の売り上げは1億6900万人民元(約25億円)だったという。

 また、全世界的にECが急速に成長し、全売り上げの12〜13%を占めた。中でも「エレミス」は売り上げの約30%がオンライン経由だという。

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