フォーカス

香港I.Tがアイウエア事業を本格化 「ユウイチトヤマ」を日本ブランドとして初導入の理由は?

 香港のファッション企業I.Tリミテッドが今年、新会社アイ チーム オプティカルを立ち上げてスタートさせたアイウエア事業「ネイス(NEITH)」の出店が加速している。香港の商業地区コーズウェイベイにある大型店などの6コーナーに展開しているほか、中国・北京と上海の百貨店型モール「ギャラリー・ラファイエット(GALERIES LAFAYETTE)」や成都に続々と出店している。

 主に世界のラグジュアリーブランドのアイウエアを販売している高感度なショップだが、その中で唯一セレクトされている日本ブランドが、外山雄一デザイナーによる「ユウイチトヤマ(YUICHI TOYAMA)」だ。アイ チーム オプティカルは今年から香港、マカオ、中国における「ユウイチトヤマ」の販売代理店業務の契約も結んでいる。11月6日から3日間行われた「香港オプティカルフェア」で、「ユウイチトヤマ」のブースを訪れた同社のボビー・チュウ(Boby Chu)=ディレクターは「ユウイチトヤマ」の魅力について、「日本の伝統や技術とヨーロッパ的な感覚のフュージョンは他にないスタイルだ。ローカルなデザインではなく、グローバルに通用するブランドだ」と評する。「香港オプティカルフェア」終了後、チュウ=ディレクターは外山デザイナーと共に、北京と上海のショップでイベント開催や現地メディアの取材を受けた。外山デザイナーは「現地の若者のファッションに対するアグレッシブさは日本人以上で驚いた。現地メディアは、伝統と革新の融合という『ユウイチトヤマ』のコンセプトやメイド・イン・ジャパンのモノ作りに関心を持ったようだ。ブランドに対する反響を予想以上に感じた」と話した。外山は、ミラノの「ミド(MIDO)」やパリの「シルモ(SILMO)」など海外の有力な国際眼鏡展にも参加しビジネスのグローバル化に積極的だが、「今後はアジア市場だけでなく、フランスの販売代理店を中心にヨーロッパ市場を拡大する計画で、体制を整備している」と話した。

 I.Tは、「ア ベイシング エイプ(R)(A BATHINGAPE)」を手掛けるノーウェアを2011年に買収しており、同ブランドのアイウエアも手掛けている。「ネイス」の日本展開も検討しているという。