ファッション

ウールマーク賞の決勝戦に「ボッター」「ナマチェコ」「ボーディ」などの若手注目株

 ザ・ウールマーク・カンパニーは、若手デザイナーの登竜門「2020 インターナショナル・ウールマーク・プライズ(2020 INTERNATIONAL WOOLMARK PRIZE 以下、IWP)」のファイナリストを発表した。今年はフランス、イギリス、アメリカ、オランダ、ドイツ、スウェーデン、アイルランド、韓国、中国から10ブランドが選ばれ、日本ブランドの選出はなかった。

 決勝戦へ進むのは、現在「ニナ リッチ(NINA RICCI)」のアーティスティック・ディレクターを務めるデザイナーデュオのルシェミー・ボッター(Rushemy Botter)とリジー・ヘレブラー(Lisi Herrebrugh)による「ボッター(BOTTER)」や、アメリカファッション協議会(CFDA)による2019年「CFDAアワード」のエマージング・デザイナー賞を受賞したエミリー・アダムス・ボーディ(Emily Adams Bode)の「ボーディ(BODE)」をはじめ、LVMHプライズやアンダム賞などの有名コンペのファイナリストに選ばれた実績のある若手注目株。一部ユニセックスの提案もあるが、10ブランド中の9ブランドがメンズブランドで、ウィメンズブランドは「リチャード マローン(RICHARD MALONE)」のみ。

 ファイナリストたちは、環境問題や社会問題に関する教育プログラムであるイノベーションアカデミーのサポートを受け、20-19年秋冬コレクション内でトレイサブルなメリノウールを使用した6品を制作し、20年2月に行われるファイナル大会で受賞者が発表される。優勝者には20万豪ドル(約1480万円)、イノベーション・アワードの受賞者には10豪ドル(約740万円)の賞金が授与される。また、ファイナリストのコレクションは商品化され、20 年 9 月にマイテレサ、マッチズファッション、レーン・クロフォード(Lane Crawford)、デビッド ジョーンズ(David Jones)などで取り扱われる。

 イノベーションアカデミーのパートナーとして、ブロックチェーン技術で消費者に素材の調達から商品の製造工程までを知らせるプラットホームを持つ米プロヴェナンス(Provenance)、必要なファッション業界の人脈やリソースをマッチングするサステナビリティのビジネスネットワークの英コモン オブジェクティブ(Common Objective)が参加し、ファイナリストたちのサステナビリティへの取り組みをサポートする。

【2020 インターナショナル・ウールマーク・プライズ ファイナリスト】
以下、ブランド名、デザイナー名、拠点・出身国
・「ア コールド ウォール(A-COLD-WALL)」サミュエル・ロス(Samuel Ross)/イギリス
・「ブラインドネス(BLINDNESS)」キュヨン・シン(KyuYong Shin)&ジスン・パーク(JiSun Park)/韓国
・「ボーディ(BODE)」エミリー・アダムス・ボーディ/アメリカ
・「ボッター」ルシェミー・ボッター&リジー・ヘレブラー/オランダ
・「フェン チェン ワン(FENG CHEN WANG)」フェン・チェン・ワン/中国
・「ゲーエムベーハー(GMBH)」セルハト・イシク(Serhat Isik)&ベンジャミン・アレクサンダー・フセビー(Benjamin Alexander Huseby)/ドイツ
・「ルドヴィック デ サン サーナン(LUDOVIC DE SAINT SERNIN)」ルドヴィック・デ・サン・サーナン/フランス
・「マシュー アダムス ドーラン(MATTHEW ADAMS DOLAN)」マシュー・アダムス・ドーラン/アメリカ
・「ナマチェコ(NAMACHEKO)」ディラン・ルー(Dilan Lurr)&レザン・ルー(Lezan Lurr)/スウェーデン
・「リチャード マローン」リチャード・マローン/アイルランド&イギリス

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