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「外部からの野次ではなく東京のために動きます」 ファッションフリークOL「WWDジャパン」最新号につぶやく

 1992年生まれのファッションフリーク女子が、今週のファッション週刊紙「WWDジャパン」で気になったニュースを要約してお届け。渋谷のファッションベンチャー企業に勤める等身大OL、Azuがリアルな目線を生かし、「このニュースからはコレが見える」という切り口でさまざまな記事につぶやきます。

今日のニュース:P.4-5「デザイナー54人が考える理想の東コレ」

読み解きポイント:「『やり方次第で』光は見えてくるはず」

ニュースのポイント

 冠スポンサーが楽天に変わって初めての東コレ「楽天 ファッション ウィーク東京(RFWT)」が10月14〜19日に開催される。スポンサー決定後間もない開催となったため、今シーズンは「アット トウキョウ」のような大きな取り組みは今のところ見られない。海外で活躍するブランドを中心に、「どんな東コレだったら参加したい?」というテーマで54ブランドにアンケートを実施したところ、「開催時期が遅い」「バイヤーの誘致が足りない」などの答えが返ってきた。

Azuはこう読む!

 この企画、とても読み応えありました!東コレについての意見をデザイナーさんが公の場で語ることはなかなかないので、本音!という感じで面白かったです。それゆえに辛辣な意見も多く、「東京の未来とは……」と落ち込んでしまったのがこちらの本音ですが(笑)。

 54ブランドのアンケートで一番多かった回答は、ずっと前から指摘されている「開催時期」について。現在のパリコレ後のスケジュールだとバイヤーのバジェット(予算)がないから「ショーや展示会を開いても買い付けにつながらない」「生産のスケジュールがきつい」など何度も聞いた言葉が並びました。これを聞くたびに、「ニューヨーク前に開催時期を前倒したり、他のファッション・ウイークとぶつけたところで、果たしてバイヤーが来て買い付けをするのだろうか?東京と時期が被るソウルや上海の実績はどうなんだろうか?」と思います。例えばですが、JFWによる「東コレ」の枠にとらわれず、ブランドみんなで結託してファッション・ウイークを勝手に前倒してみたらどうかしら、なんて考えたりします。一度限りなら話題性があるのでは……(笑)?

 このインタビューで一番ぐさりと刺さったのは「ファセッタズム(FACETASM)」の落合さんの言葉。「ブランドが表現したいことが明確であれば、やり方次第で東京から世界に面白い発信はいくらでもできます。東コレを『盛り上がっていない』や『ダサい』などで終わらせている時点で、ブランドにそれ以上の伸び代はないんじゃないかな」。

 ファッション・ウイークの話題に限らず、自分を取り巻く体制に不満を持つ全ての人に対して刺さりそうな言葉で、実際いろいろなことに言い訳をして挑戦に二の足を踏んでいた私にも、ガツンと一撃が入りました。

 来週から開催されるRFWTは初回ということで様子見の回になりそうですが、ファッション・ウイークに魅了されて業界に来た身としては、厳しい目線と祝福の目線の両方を持って見たいと思います。そして「つまらない」と外部から野次を飛ばして終わらせるだけではなく、「やり方次第で」光は見えてくることを信じて、東京の未来のために動き出します。

Azu Satoh : 1992年生まれ。早稲田大学在学中に渡仏し、たまたま見たパリコレに衝撃を受けファッション業界を志す。セレクトショップで販売職を経験した後、2015年からファッションベンチャー企業スタイラーに参画。現在はデジタルマーケティング担当としてSNS運用などを行う。越境レディのためのSNSメディア「ROBE」(@robetokyo)を主催。趣味は、東京の可愛い若手ブランドを勝手に広めること。ご意見等はSNSまでお願いします。Twitter : @azunne