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カニエが手掛ける「イージー」出身のデザイナーがブランド立ち上げ 着想源は新体操

 カニエ・ウェスト(Kanye West)が手掛けるブランド「イージー(YEEZY)」のウィメンズウエアを担当していたデザイナー、メイジー・シュロス(Maisie Schloss)が自身のブランド「メイジー ウィレン(MAISIE WILEN)」を立ち上げ、そのデビューコレクションを6月6日にロサンゼルスのギャラリーで発表した。カニエはクリエイティブな才能を持つ若者を支援し育成するインキュベーション・プログラムの設立を同1日に発表しており、シュロスはその第1号となった。ギャラリーにはカニエ本人も姿を現し、インタビューは受けなかったものの、招待客と談笑しながら2時間近くを会場で過ごした。

 シュロスはシカゴ出身で、パーソンズ美術大学(Parsons School of Design)の卒業生。ブランド名の「ウィレン」は母方の姓から取っている。作品については、「新体操とロボティクスに着想を得ている。レオタードにはよく派手なラインストーンが飾られているけれど、それをシックに解釈しようと思った。着心地のよさや着こなしに応用が利くことも重視していて、色鮮やかではあるがいろいろな場所に着て行けると思う」と述べた。

 オレンジ色の素材に炎の模様がプリントされたスリップドレスや、鮮やかな青色のオーバーサイズジャケットとミニスカート、さまざまな模様がプリントされたレギンス、そして黄緑色のラテックスで作られたサイハイブーツといった作品の数々は、“テクノフェミニン”とでも呼べそうだ。ボディーコンシャスなシルエットは、確かに「イージー」のDNAを感じさせる。しかしそのビビッドな色合いやゆがんだプリント、エンボス加工されたビニール張りファブリックなどの一風変わった素材は「メイジー ウィレン」に独自のものだという。サイハイブーツについてカニエは、「あれが一番気に入ったと彼女に伝えたよ」と語った。価格は100~1000ドル(約1万800~10万8000円)。数週間後には、パリでも業界向けの展示会を行う予定。

 シュロスは「イージー」で2年間働いており、今後も同ブランドのオフィスで「メイジー ウィレン」のデザインを行うという。同氏は、「カニエは素晴らしいメンター。彼のクリエイティビティーは本当に幅広くて、音楽やファッションなど多くのプロジェクトを抱えながら、いずれも一流の作品を発表する。彼は真の天才だと思う」と絶賛した。そしてインキュベーション・プログラムに選ばれたことについては、「本当に光栄に思う。今回のパートナーシップについて打診されたときは、夢かと思うぐらいうれしかった」とその喜びを語った。