ファッション

「ルイ・ヴィトン」のショーをカニエ、リアーナ、村上隆らファッション界の大物が涙で祝福

 ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)新メンズ・アーティスティック・ディレクターのファーストコレクションとなる「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」2019年春夏メンズ・コレクションが、パリ・メンズ・ファッション・ウイーク期間中の6月21日14時30分(現地時間)に、パレロワイヤルのコレット広場で発表された。

 会場には、カニエ・ウェスト(Kanye West)、キム・カーダシアン(Kim Kardashian)、ベラ・ハディッド(Bella Hadid)、カイリー・ジェンナー(Kylie Jenner)、トラヴィス・スコット(Travis Scott)らカーダシアン一家や、ナオミ・キャンベル(Naomi Campbell)、リアーナ(Rihanna)、エイサップ・ロッキー(A$AP Rocky)らそうそうたる面々がレインボーカラーに彩られたランウエイのフロントローに座り、ヴァージルが夢を叶える瞬間を見守った。来場者がショー前に口をそろえて語ったのは「歴史が変わる」という一言だ。

 発表前にコレクションを見てきたリタ・オラ(Rita Ora)は「全く新しいユースの視点を与えたデザイン。キム・ジョーンズ(Kim Jones)前メンズ・アーティスティック・ディレクターとも友だちで、彼の『ディオール オム(DIOR HOMME)』のファーストコレクションを見るために土曜日にここに戻ってくるけど、それもとても楽しみ。ファッションの歴史が変わる瞬間になる。ショーを屋外で行うことも最高ね」と、興奮した様子でコレクションの感想を語る。

 アメリカンフットボール選手のビクター・クルーズ(Victor Cruz)は「まず何より、今日はアフリカ系アメリカ人の歴史においてビッグイベントになる。ヴァージルがこれまで続けてきたこと、そしてこれから何をするのかを目撃するためにここに来た。ファッションだけで終わらない何かがある、このムーブメントに参加したい」と話す。さらに、まだ詳細を明らかにしていないフランスのラグジュアリーブランドとのコラボは18年末までに、現在進行中の「ナイキ(NIKE)」とのコラボは「フットウエアだけじゃなくてアパレルも作るかも」とクルーズは明かした。

 ヴァージルと共に仕事をしてきた旧友も集まった。ヴァージルの恩師でもあるアーティスト、村上隆は「今日は特別な日だ。(レインボーカラーのランウエイは)さまざまな色を使った僕の20年前の作風にも少し似ている」とコメントする。

 発表に先駆けて頭からつま先まで最新コレクションに身を包んだモデルのルカ・サバト(Luka Sabbat)は「太鼓判を押すよ。パンツ、シューズ、ハーネスなど全てが『ルイ・ヴィトン』だ。歴史に残る瞬間だよ。5年前、僕とヴァージルは当時彼が手掛けていたブランド『パイレックス ビジョン(PYREX VISION)』がどうしたら売れるか話し合っていたのに、今となっては200mのランウエイを手掛けている。本当にクレイジーだよ。カルチャーとユースにとって大きなマイルストーンになる」と語る。

 「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)」と同じくニューガーズグループ(NEW GUARDS GROUP)傘下の「マルセロ・ブロン カウンティ・オブ・ミラン(MARCELO BURLON COUNTY OF MILAN)」を手掛けるマルセロ・ブロンは、「われわれの世代にとって忘れられない瞬間になる。仲間の1人がファッションシステムの中で非常に重要な地位に就いたんだ。明日から、仲間がメーンストリームに入るんだ」とコメントする。

 ヴァージルと共にシカゴのセレクトショップ、RSVPギャラリー(RSVP Gallery)を立ち上げたドン・クロウリー(Don Crawley)「ジャスト ドン(JUST DON)」ディレクターは“Chicago, Michigan Ave.”というヴァージルのサインが入った今季のスニーカーを着用していた。サインは2人の地元シカゴの「ルイ・ヴィトン」店舗の住所だという。「この場所は学校のようなものだ。僕ら2人はここでたくさん買い物してファッションを学んだ」と話す。

 また、会場には彼の成長を支えて来た家族の姿も。ヴァージルの母、ユーニス・アブロー(Eunice Abloh)は「本当に誇りに思う。ヴァージルはいつも自分が何をしたいのかを理解していて、ついにそれを叶えた」と語る。父のニー・アブロー(Nee Abloh)はヴァージルには「大志と野望、そして常にビジョンがある」と付け加えた。

 ショーのフィナーレで涙を流しながらランウエイを歩いてきたヴァージルに、会場は目頭を熱くした。そんなヴァージルを熱い抱擁で迎えたカニエはただ一言、「素晴らしい」とコメントした。カニエ夫妻がパリに戻ってきたのは、17-18年秋冬パリ・ファッション・ウイーク期間中にキムが強盗に遭って以来のことだった。

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