ファッション

「ヴォーチェ」編集長交代 講談社の女性誌は紙とウェブ分離へ

 講談社は6月1日付の新人事を発表した。中でも女性誌を取り扱う第二事業局が大きく動いた。同局内では、紙媒体を扱うファッション・ビューティ編集部とデジタルを扱うデジタル戦略部を新設。女性誌関連の編集部の機能を2部署に集約する。これに伴い、鴉田久美子「ウィズ(with)」編集長がファッション・ビューティ編集部長を兼任。同社が発行する「ヴォーチェ(VOCE)」の石井亜樹・編集長はデジタル戦略部長へ昇格、新編集長に高橋絵里子・副編集長が就任した。

 紙媒体とウェブ媒体を並行して制作するメディアが大半を占める中、一つの編集部で運営するか、それぞれに編集部を設けるかは各メディアで異なるが、今回の人事で、講談社が発行する女性誌の編集部は紙媒体とウェブが分離する組織となった。新体制のもとデジタル施策にさらに注力していくのが目的だ。第二事業局は出版社の持つデータを活用したデータビジネスを指向しているという。そのために媒体とインタラクティブにつながることができるファン層の獲得を目指す。

 同局はファン獲得の新施策として、「ヴォーチェ」のウェブサイト内に複数のコスメブランド専用のコミュニケーションスペースを設ける「コスメラバーズクラブ」の設置を進めている。11月の正式サービスローンチ開始を目指し、8月にはベータ版をローンチする予定。その他、KOL(キー・オピニオン・リーダー)と連動した越境ECでのライブ販売も出資先の「TOKYO MX」と共同で実験中だ。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

原宿・新時代 ファッション&カルチャーをつなぐ人たち【WWDJAPAN BEAUTY付録:中価格帯コスメ攻略法】

「WWDJAPAN」4月22日号の特集は「原宿・新時代」です。ファッションの街・原宿が転換期を迎えています。訪日客が急回復し、裏通りまで人であふれるようになりました。新しい店舗も次々にオープンし、4月17日には神宮前交差点に大型商業施設「ハラカド」が開業しました。目まぐるしく更新され、世界への発信力を高める原宿。この街の担い手たちは、時代の変化をどう読み取り、何をしようとしているのか。この特集では…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。