ファッション

スコット・フィッツジェラルドの小説から着想を得た「ミラー ハリス」の文学的な新作香水

 イギリスのフレグランスブランド「ミラー ハリス(MILLER HARRIS)」は、新作「スケルツォ」と「テンダー」を5月25日に発売する。どちらも50mL(1万6500円)と100mL(2万4000円)の2サイズで、三越伊勢丹では先行販売中。

 着想を得たのは「The Great Gatsby(華麗なるギャツビー)」や「The Curious Case of Benjamin Button(ベンジャミン・バトン 数奇な人生)」で名高いF・スコット・フィッツジェラルド(F・Scott Fitzgerald)の小説、「Tender is the Night(夜はやさし)」だ。ある精神科医と精神を病んだ妻の結婚生活を描いた作品で、その中の香りをイメージさせる一節をマチュー・ナルダン(Mathieu Nardin)調香師とベルトラン・ドゥシュフール(Bertrand Duchaufour)調香師が解釈し、新たな香りを作り上げた。

 ナルダン調香師が手掛けた「スケルツォ」は、一節に登場する"スイートショップのショーウインドウにあるシュガーフラワー"をイメージした甘い香り。ブラッドオレンジからダークローズへ変化し、パチョリやバニラ、ウードウッドが残る。

 「テンダー」は、"ピンク色の雲のようにかたまって咲いている多彩なピオニーや、黒と茶色のチューリップ"という一節をもとに、ドゥシュフール調香師が手掛けた。ミステリアスなブラックインクチューリップやピオニー、ローズなどの花々の香りから、サンダルウッドやパチョリ、ムスクのノートに変化していく、フローラル調となっている。

[related post="607381" title="「ルイ・ヴィトン」から約70年ぶりにメンズフレグランス登場  "男性に捧げる旅"がテーマ"]

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

Timeless, Yet New 変わらない吉田、世界を変える【WWDBEAUTY付録:今こそ立ち上がれ、日本化粧品】

「WWDJAPAN」12月22日&29日合併号は、創業90周年を迎えた吉田カバン総力特集です。「ポーター(PORTER)」「ラゲッジレーベル(LUGGAGE LABEL)」「POTR」の3ブランドを擁し、日本を代表するカバンメーカー・吉田のモノ作りに迫ります。日本が誇る伝統技術を持つカバン職人たちと深い関係を築きながら、最先端の技術・素材を使い名だたるデザイナーズブランドとコラボレーションする相反…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。