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エイボン黒字化 オーストラリア、ニュージーランド事業閉鎖へ

 エイボン・プロダクツ(AVON PRODUCTS)の2017年12月通期決算は、売上高が前年並みの57億1560万ドル(約6058億円)、営業利益が前年比15.0%減の2億7330万ドル(約289億円)、純利益が前年の1億740万ドル(約113億円)の赤字から2000万ドル(約21億円)の黒字に転じた。なお、黒字化は、組織再編に伴う2億5000万ドル(約265億円)のコスト削減によるところが大きい。

 同社はビューティ事業とファッション&ホーム事業の2本柱から成り、売り上げの約75%を占めるビューティの売上高は同0.9%増で、ファッション&ホームは同3.2%減だった。カテゴリー別では、スキンケアが同0.9%増の16億2030万ドル(約1717億円)、香水が同2.7%増の15億5400万ドル(約1647億円)、メイクアップが同1.8%減の9億7760万ドル(約1036億円)だった。

 地域別に見ると、南米が同4.0%増の22億2240万ドル(約2355億円)。欧州・中東・アフリカでは、予想を上回る販売員の減少で売り上げが落ち、同1.0%減の21億2650万ドル(約2254億円)。北米が同2.0%減の8億1180万ドル(約860億円)。アジア太平洋地域が同6.0%減の5億1830万ドル(約549億円)だった。成長市場や発展途上市場で積極的に事業展開するも、値上げによる価格調整では売り上げ不振の穴を埋められなかったという。

 ジェイミー・ウィルソン(Jamie Wilson)最高財務責任者は、「当社は業績不振が続くオーストラリアとニュージーランドの事業閉鎖を決めた。こうした事業再編により、17年度から3年にわたり、計3億5000万ドル(約371億円)の経費削減を進めている。将来性のある安定した利益を得るために、顧客とブランドのユーザーでもある当社の販売員データをフル活用する取り組みが急務だ。長期プランとしては、“サービス第一”を念頭に置き、モバイルマーケティングや販売員の報酬体系をシンプルすることに注力する。需要予測から商品の配達にいたるまで、われわれのサービスには変革が必要。例えば、需要予測分析を取り入れたキャンペーン企画のオートメーション化を試験的に行うなど、時間はかかるが改善に欠かせない取り組みをしている」と意気込む。

 同社は、18年に向けて売上高5%増の成長を掲げる。2月に就任したばかりのヤン・ザィデルフェルト(Jan Zijderveld)最高経営責任者は、「常に変化する消費者を相手に、競争の激しいビューティ業界で安定した成長を得るためには、変革を推し進め、訪問販売大手としての存在感を高めること。成功に必要なのは、10%の戦略と90%の実行力だ」と述べた。

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