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米「ブラックフライデー」、アマゾンの売上高は全オンラインの売上高の50%!?

 ソフトウエア企業のアドビ(ADOBE)のリサーチ部門、アドビ アナリティクス(ADOBE ANALYTICS)によれば、2017年の米一大セール、11月23日の「サンクスギビング(感謝祭)」と24日の「ブラックフライデー(サンクスギビング翌日の金曜日)」の米オンラインリテーラー100社の売上高は前年比18%増で79億ドル(約8769億万円)となり、「ブラックフライデー」だけでも、オンラインリテーラーの売上高は50億ドル(約5550億円)で、昨年の売上高33億4000万ドル(約3700億円)を大きく上回った。例えばECプラットフォームのショッピファイ(Shopify)では「ブラックフライデー」で1分あたり最高で100万ドル(1億1100万円)が消費されたという。

 また、「ブラックフライデー」の利益の約37%がスマートフォンとタブレットからによるもので、全てのデバイスからのコンバージョン率(ECを訪れたユーザーのうち実際に購入したユーザーの割合)は2ケタ増だった。11月1日以降、オンラインの売上高は380億ドル(4兆2180億円)を超えており、11月から12月までの売上高は16年の944億ドル(約10兆3840億円)を上回る1074億ドル(約11兆9214億円)とアドビは予想している。なお、「サンクスギビング」と「ブラックフライデー」で一番売れた商品は、“任天堂スウィッチ(Nintendo Switch)”だった。

 セールスフォース(SALESFORCE)によれば、オンライン上の商品は平均28%割引され、また、85%は送料無料の対象になっていた。消費者1人あたりの消費額は前年が120ドル(1万3320円)だったのに対し、今年は122ドル(1万3542円)と増加した。また、スマートフォンからのECのトラフィックが16年は53%だったのに対し60%に増加。

 GBHインサイト(GBH INSIGHTS)が24日午後に発表したレポートでは、「ブラックフライデー」の売り上げのうち、50%がアマゾン(AMAZON)が占めることになるという。同社のダニエル・アイブス(Daniel Ives)は「アマゾンは『ブラックフライデー』で“目が飛び出る”ほどのパフォーマンスを叩き出した。これまでの24時間では、アマゾンが全オンライン上の売り上げの45〜50%を占めると見積もっている」とコメントしている。

 ファッション業界を専門とする分析会社エディティド(EDITED)のケィティ・スミス(Katie Smith)=リテール・アナリスト兼インサイト・ディレクターによれば、広告に出された商品の平均割引率は47%、そのうちアクセサリーが35%を占め、次いでトップスが21.7%、シューズが13.3%と続いた。

 感謝祭と「ブラックフライデー」が前年の成績を上回った背景には、消費者がスマートフォンなどの反応しやすいデバイスを使用していたことの他、値引き対象商品の増加、テクノロジーの向上に伴ったおすすめ商品の精度向上、購買方法が容易になったこと、SNS上や友人、家族と商品の情報を共有するのが簡単になったことがある。

 アメリカでは27日に一大オンラインショッピングセール日、「サイバーマンデー」が控えている。 

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