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デサントの営業利益19%減 韓国市場が失速 17年3月期

 デサントの2017年3月期連結決算は、売上高が前期比3.1%増の1315億円、営業利益が同18.9%減の84億円だった。最大市場である韓国の減収が主な要因。韓国の現地通貨ベースでは実績をクリアしたものの、円高差損が売上高で106億円、経常利益で10億円にのぼった。韓国での消化不良による損益悪化、中国における先行投資も減益要因となった。

 地域別にみると、これまで右肩上がりで成長を維持してきた韓国での減速が目立つ。「ルコックスポルティフ(LE COQ SPORTIF)」「マンシングウェア(MUNSINGWEAR)」が苦戦したほか、在庫が前年に比べて同15%膨らんだ。在庫の正常化と経費の見直しを図り、地固めをしたうえで再び成長を目指す。

 一方、日本国内は売上高が前期並だったものの、営業利益が同36%増だった。特に直営店舗の売り上げが好調で、「デサントブラン(DESCENTE BLANC)」の既存店の売上高が同70〜90%増を達成。「ルコックスポルティフアバン原宿店」もリニューアルし、滑り出し好調だった。

 急成長から一転、懸念材料となった韓国事業について、石本雅敏・社長は「景気低迷と政治不安、環境問題の3つが、韓国事業のリスク要因になっている。新大統領が決まっても、引き続き厳しい状況は続くと思うが、輸出中心に好転の兆しがあり、良い方向に向かうことを期待している」と話した。

 今期(2018年3月期)は、売上高1390億円(前期比5.7%増)、純利益は57億円(同0.9%増)を計画している。今期からスタートした新経営体制では、日本国内事業はデサントジャパンに移行。グローバル本社からのロイヤリティー収入も加わるため、さらなる収益力拡大に期待がかかる。4月の組織変更で、アクセサリーMD課とアカウントマーケティング課を新設した。ブランドを横断したアクセサリー企画で商品力を強化するほか、大型チェーン店別の担当を設けることにより、ブランドを縦横の両軸からカバーし、商圏拡大を図る。欧米では、プライス戦略を見直した結果、スキー関連商品の売り上げが伸びてきているという。