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韓国アウトドアウエア大手が「シセ」の松井征心を起用

 韓国アウトドアウエアメーカー大手のコーロンスポーツ(KOLON SPORT)は2017年春夏シーズン、「シセ(SISE)」の松井征心デザイナーを起用した新ブランド「コーロンスポーツ セイシン(KOLON SPORT SEISHIN)」をスタートする。2月2日、韓国・ソウルの展示会で初披露した。

 コレクションは、ゴアテックスなどの機能素材を採用したメンズ10型とウィメンズ10型の20型。安藤忠雄のモノトーンと自然の緑が融合する建築から着想した。価格帯はシャツで8万〜13万ウォン(約7200〜1万1700円)、ジャケットが10万〜30万5000ウォン(約9000〜2万7450円)、パンツが7万〜15万ウォン(約6300〜1万3500円)、ワンピースが11万ウォン(約9900円)など。コーロンスポーツは現在韓国に約270店舗、中国に約200店舗を構えるが、松井デザイナーによる「コーロンスポーツ セイシン」はそのうちの約60店舗とオンラインストアで販売される。日本での取り扱いは未定だ。

 松井デザイナーは取り組みのきっかけについて「韓国人俳優で友人のカン・ドンウォン(Gang Dong-won)がコーロンスポーツの広告モデルに決まった際に、デザインを手掛けてほしいと声をかけてくれた。昨年6月ごろから話が進み、多い時は週1で韓国に飛びミーティングを重ねた。同社はハイテクな素材に強く、その知識を学びながら、『シセ』らしいシルエットを加えた。次の秋冬ではコーロンスポーツが最も得意とするダウンを使った商品を見せたい」と話す。

 ジョン・ヘンア=コーロンスポーツ常務は「コーロンスポーツは韓国では伝統的な登山ウエアとして知られてきたが、顧客がブランドとともに成長し、若返りが必要だった。そのため、数年前からフランスのプロダクトデザイナーとコラボレーションするなどさまざまな施策を行ってきた。今回、松井さんを起用したことで、彼らしいモダンなエッセンスをブランドに加えて、新たな価値を吹き込んでもらえた。今後も“都会でも雪山でも活躍するアウトドアウエア”を提案したい」と語る。

※本文中のレート 1ウォン=0.09円

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