ファッション

「サカイ」のブレーンが語る 日本発ブランドの海外成功術

 リード エグジビション ジャパンはこのほど、国内最大のファッション見本市国内最大のファッション見本市「第7回 ファッション ワールド 東京」を東京ビッグサイトで開催した。期間中には、「サカイ(SACAI)」のクリエイティブ・ディレクターを務める源馬大輔がセミナー登壇。ディレクションの仕事やドメスティックブランドが海外で成功するための秘訣などを語った。聞き手は、「WWDジャパン」の向千鶴・編集長。

向千鶴「WWDジャパン」編集長(以下、向):「サカイ」ではどのような仕事をしているのか?

源馬大輔ファッション・プロデューサー兼クリエイティブ・ディレクター(以下、源馬):主に、モノ作りやキャンペーン、ファッションショーなど「サカイ」の見せ方にまつわる全てを担当している。ブランドデビューから18年目を迎えるが、私はパリに進出しようとしていた10年前(2007年)から携わっている。

向:阿部(千登勢「サカイ」デザイナー)さんからは、どのように仕事の依頼を受けたのか?

源馬:一語一句は明確に覚えていないが、「『サカイ』を一流のブランドにしたい」とのオファーを受けた。「サカイ」は服そのものがすばらしかったので、阿部さんの言葉に共感した。自分にとっても新たなステージだと思い、取り組んだ。

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向:「WWDジャパン」は、「サカイ」のビジネスが年商100億円を超えたと報じた。成長要因は強力なチームワークだと思う。それぞれのキーパーソンは?

源馬:何を投げかけても120点の答えが帰ってくる一流のスタッフがそろっている。特に、スタイリストのカール・テンプラーが全てを変えた。彼から直々に「自分がスタイリングをしたい」というオファーがあったが、われわれも西洋で見せるためには、ブランドに西洋のフィルターをかける必要があると考えていた。カールは、スタイリストという領域を超えて一緒に仕事をしている。カールにはパリで勝負するならば「王道を行くのか、アウトサイダーを狙うのか」と選択肢を与えられたが、われわれは“王道”を選んだ。

向:王道とは“ラグジュアリー・ブランド”ということ?なぜ、王道を選んだのか?

源馬:カールからは「どちらでも勝負できる」と言われた。“アウトサイダー”は具体名が出てしまうので言えないが、日本の“アウトサイダー”の枠は既に埋まっていた。そして、阿部さんはものすごい負けず嫌いで、とにかく勝ちに行きたいという気持ちがあった。こういう精神はデザイナーにとても大切。

向: ランウエイに一流のエディターやバイヤーも来るようになったのは、PRの力だ。

源馬:PRはアニータ・ボジシュコスカ。主にグローバルのPRストラテジーを担当している。単なる媒体への貸し出しなどではなく、一緒になって企画の仕掛けを考えている。彼女が他のプレスと異なるのは、電話一本で相手の心をがっちりつかんで離さない、グリップ力があること。

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