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中目黒高架下のアートがテーマの飲食店パビリオンに潜入

 スープストックトーキョー(SOUP STOCK TOKYO 以下、スープストック)などを運営するスマイルズ(SMILES)は11月22日、中目黒高架下にラブとアートがテーマの飲食店パビリオン(PAVILION)をオープンした。約190平方メートルの店舗は店内、テラス合わせて70席。同店舗のために制作された名和晃平(KOHEI NAWA)や西野達(TATSU NISHINO)をはじめ、アート作品が随所に展示されるパビリオンに潜入してみた。空間から、料理、仕掛けなど、さまざまな面からリポートする。

 代官山に近いエントランスを入ると50メートルの回廊に出迎えられる。回廊にも映像やオブジェなどのアートを展示。一番奥にはサカナクションの山口一郎が作業用に使用していたテーブルが置かれており、エントランス扉を開けると天高5メートルのダイナミックな空間が広がる。バーカウンターの上の巨大な円形照明は、名和作の「BLACK BALL」。光が中から漏れ出すミラーボールの逆の構造で、隙間からの直接光と、ミラーの反射が万華鏡のような間接光が不思議なムードを醸し出している。左手の個室には、写真家である川島小鳥の作品を展示。一枚板のテーブルが置かれたメーンダイニング空間に入ると、西野による照明を兼ねた作品「バレたらどうする?」が目に飛び込んできた。このベスパが街頭からぶら下がる大胆なオブジェをはじめ、メーンダイニングにはさまざまな仕掛けが潜んでいる。まず、半個室「懺悔室」は2人用で、周囲からの目線を気にせず秘密のトークができるようになっている。壁のパンダ牧師が10分毎に「白黒つけなさい」などと囁く仕組みになっている。ちなみ囁き声は遠山正道スマイルズ社長。奥には映画「エマニュエル夫人」でおなじみのラタンチェアが置いてあり、両脇はカップルシートになっている。ラブもパビリオンのテーマというだけあり、2人の距離がぐっと縮まる空間提案だ。トイレにも西野作の照明作品「うしろからぶちこめ!」。半端ないこだわりがうかがえる。

 ランチには洋食を和の装いで提供するお重を用意(2480円)。コッペパンやカレーなどもテイクアウトスタンドで提供している。ディナーは短黒牛(短角牛と黒毛和牛の交配)や蝦夷鹿、子羊など希少肉をはじめ、こだわりの旬野菜を使用したアラカルトとプリフィクスメニューがあり、ワインやリカーのペアリングも可能。カクテルも充実しているのでバーとしても楽しめる。価格は“窯焼肉の盛り合わせ(2人前)”が3880円、“酔っ払い海老”が980円、“フォアグラの茶漬け”が1280円など。プリフィクスメニューは4000円~。

 また、パビリオンには専用の通貨「ロマン(ROMAN)」があり、それでしか購入できないメニューも用意した。10種類のワインから好きなものを選べる“セルフワインバー”(1グラス/1ロマン)、5杯分の“リトルシャンパンタワー”(5ロマン)、2人の距離を近づける“一束の小さなブーケ”(1ロマン)などユーモラスなものばかりだ。ロマンの価格は3ロマン2000円~。余ったコインは次回来店時に使用できる。遊び心溢れるこだわりたっぷりのパビリオン。名前の由来に関して遠山社長は、「ラブとアートの博覧会という意味。パビリオンという名前そのものが、目的は不明瞭だけど気持ちが高揚する場所といったイメージだ。ワクワクする場所で皆が集まるで、目的はお客さま自身が決めてほしい、そんな想いを込めた」とコメント。

 蔦屋書店をはじめ、28店舗が集う「中目黒高架下」もオープンし注目を浴びる中目黒の新名所になりそうだ。