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「アイムドーナツ?」のシェフによるハンバーガーショップが渋谷にオープン ベーカリーの技が生きる、ファストフードの新境地

福岡発祥のベーカリー「アマムダコタン(AMAM DACOTAN)」や生ドーナツ専門店「アイムドーナツ?(I’M DONUT?)」を展開するピースプット(PEACE PUT)は10月11日、新ブランド「ネオナイスバーガー(NEO NICE BURGER)」を10月11日に渋谷にオープンする。パンからソース、具材、サイドメニューのフライドポテトまで、全てを職人の手で丁寧に仕上げる“ネオ・ファストフード”として、従来の枠にとらわれないハンバーガーを届ける。同日、同じ建物の2階に「アイムドーナツ?」もオープンする。

「ネオナイスバーガー」は、平子良太代表・オーナーシェフが約5年間温めてきた構想から誕生した。「ファストフードの定番であるハンバーガーは、グルメバーガーが台頭しいつの間にか“気軽に楽しめる存在”から遠ざかり、手が届きにくいものになりつつある。おいしさを徹底的に追求しながらも、もっとカジュアルに味わえる食として再定義したい」という強い思いが出発点となった。職人の丁寧な手仕事と、自社で培ってきた技術力や店舗オペレーションの工夫を組み合わせることで、こだわり抜いたバーガーを手の届きやすい価格で提供。“料理人が本気で作るクオリティー”と“ファストフードの気軽さ”を両立させた、“ネオ・ファストフード”を提案する。

3種のバンズが決め手
こだわり抜いた“本気バーガー”

自社のベーカリーで培ってきた技術とノウハウを生かし、オリジナルバンズを開発。御影石を使った特注の窯と職人技によって、高温短時間で中までふんわりと焼き上げ、従来のバンズにはない新しい食感を生み出した。プレーンとブリオッシュ、数種類の穀物をまぶしたクラフトの3種をそろえ、挟む具材によって使い分けることで、バーガーごとの魅力を最大限に引き出す。

“ネオバーガーシリーズ”と“バラエティバーガーシリーズ”の2つのカテゴリーで全13種のバーガーを用意。前者は、牛肉のパテとオリジナルトマトソースを合わせた“ネオナイスバーガー”(640円)をはじめ、濃厚なチェダーチーズを味わえる“ネオチーズバーガー”(550円)など、シンプルながらも素材の味を堪能できる王道のバーガーをラインアップする。後者は、スパイスを効かせたカレーソースに漬け込んだチキンを香ばしく焼き上げてブリオッシュバンズに挟んだ“タンドリーチキンバーガー”(760円)や、ボロネーゼソースと目玉焼きを豚肉のパテに合わせ、クラフトバンズにサンドした“エッグエッグボロネーゼバーガー”(660円)など、料理人ならではの発想でスパイスやソースを組み合わせた個性豊かなバーガーをそろえる。

サイドのフライドポテトには、北海道産ホッカイコガネを採用。毎日キッチンで手切りし、1時間以上水に浸けてアク抜きをした後に1時間以上乾燥させ、出汁を少量加えた水を吸わせ、米粉などを独自にブレンドした衣をつけて高温で揚げる。外はカリッと香ばしく、中はしっとりほくほくとした食感を実現した。

フレンチカジュアルな空間で“ネオ・ファストフード”を表現

平子代表・オーナーシェフによると、「店舗デザインは、フランスの昔のダイナーが着想源」。ブランドカラーの青と白を取り入れ、ステンレスを基調としたシンプルで清潔感のあるデザインを採用した。ネオンブルーのロゴを飾り、フレンチカジュアルな雰囲気の中にも未来的なニュアンスを表現した。制服も特注で、「スタッフが作業していてカッコよく見えることを重視して作った」という。

出店ラッシュが止まらない「アイムドーナツ?」

「アイムドーナツ?」は、「外はカリッ、中はふんわり」の独特な“生食感”が楽しめる生ドーナツ専門店。9月に関西初出店となる京都店をオープンし、今回の渋谷宮益坂店が9店舗目となる。10月17日には、横浜市みなとみらいに開業する複合施設「横浜ティンバーワーフ」にベーカリーカフェ「ダコー(DACO)」と共に出店。横浜初進出となる同店は、過去最大規模で展開する。4月にはアメリカ・ニューヨークに初の海外店舗をオープン。7月に台湾・台北、9月に韓国・ソウルにも進出し、日本発の新しいスイーツカルチャーを世界へ発信している。

渋谷宮益坂店限定の新製品は6種。生ドーナツ生地にピスタチオクリームを絞り、スライスしたイチジクをトッピングした“いちじくのピスタチオクリーム”(561円)や、菓子生地のドーナツをコッペ形に仕上げ、キャラメリゼしたバナナとベーコンをサンドしピーナツソースをかけた“エルビスドッグ”(529円)、レアブリオッシュ生地をクルーラー形に成形し、グレーズをコーティングした“ブルックリンクルーラー”(280円)などをラインアップする。

訪日客が多いエリアでもあることから日本文化を発信するべく、ドリンクは京都店と同じく抹茶やほうじ茶を使ったメニューを中心に約20種を提供する。“トートバッグ”(2600円)や“マグカップ”(1870〜2100円)、“キーホルダー”(800円)、“ステッカー”(200円)など、ほぼ全てのグッズをそろえるほか、約80席のカフェスペースを併設しイートインの利用も可能だ。

平子代表・オーナーシェフは、「6月に渋谷にオープンした『アイムドーナツ?グルテンフリー』に、今月末に“何かが起こる”」と新たな計画があることを明らかにした。

■Neo Nice Burger 渋谷宮益坂
オープン日:10月11日
時間:10:00〜20:00(L.O. 19:30)
定休日:不定休
住所:東京都渋谷区渋谷1-8-3 1階
席数:I’m donut?のカフェスペースでイートイン可能
一人当たりの価格帯:約1000〜1300円

■I’m donut? 渋谷宮益坂
オープン日:10月11日
時間:10:00〜20:00(L.O. 19:30)
定休日:不定休
住所:東京都渋谷区渋谷1-8-3 2階
席数:約80席
一人当たりの価格帯:約500〜1000円

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