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「ラッシュ」、ガザ飢餓への抗議で英国内全店舗を1日閉鎖 政府に武器輸出停止を要請

英化粧品ブランド「ラッシュ(LUSH)」は3日(現地時間)、パレスチナ・ガザ地区で続く飢餓に抗議し、英国国内の全店舗とウェブサイト、工場を24時間にわたり閉鎖した。営業停止による税収減少を通じて、英国政府に紛争終結へのさらなる行動を促す狙いを示した。

「死と破壊止める行動を」 閉鎖でメッセージ

同社は公式サイトに声明を掲載し、「ガザで飢餓に苦しむ人々の映像を見て多くの人が感じる苦悩を私たちも共有している。世界中の人々と同様、何ができるかを模索している」とし、連帯を表明するため営業を1日停止すると説明した。また、「ラッシュ」が1日分の売り上げを失うことは、英国政府が「ラッシュ」とその顧客からの1日分の税収を失うことにつながると指摘。「英国政府には、英国からの武器輸出を含む死と破壊を即時停止させるためのさらなる対応が必要だと認識してほしい」と訴えた。同社は今回の一斉閉鎖で顧客に不便をかけたことへの謝罪を述べつつ、多くの顧客がガザの状況に同じ不安を抱いていると主張。各店舗には同じメッセージを掲示し、抗議の意志を表明した。

チャリティーソープ再販でガザ支援を継続

同社によると、ガザの子どもたちのメンタルヘルス支援を目的とした石けん“ウォーターメロン スライス”は、同社史上最も成功した単一テーマのチャリティー製品だという。今後は同製品を再販し、義肢提供を含む医療サービスを行う団体に寄付する方針だ。「ラッシュ」は世界50カ国以上で展開し、英国とアイルランドで100店舗以上を運営。これまでも政治的な争点について積極的に立場を表明してきた。昨年は、移民問題をめぐる緊張が高まる中、英北東部の湾岸都市ハルの店舗が極右デモの影響で襲撃を受けていた。

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