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「ジル サンダー」CEOがわずか6カ月で退任 「個人的な理由」により

ディーゼル(DIESEL)」「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」「マルニ(MARNI)」「ジル サンダー(JIL SANDER)」などを擁するOTBは、セルジュ・ブランシュウィッグ(Serge Brunschwig)最高戦略責任者(CSO)兼ジル サンダー最高経営責任者(CEO)が7月31日付で退任したことを明らかにした。同氏は2月5日付で就任したばかりで、わずか6カ月で同社を離れることとなった。当面は、OTBのウバルド・ミネッリ(Ubaldo Minelli)CEOが両職の業務を引き継ぐという。

ブランシュウィッグ前OTB CSO兼ジル サンダーCEOは7月30日、ビジネスSNSの「リンクトイン(LinkedIn)」に「今日は『ジル サンダー』で使命を果たす最後の日だ。この美しいブランドの次章に向けて共に尽力したチームと、私を信頼してくれたOTBに感謝する。同ブランドのピュアでクラシカル、かつモダンな魅力は、誰をも引き付けてやまない。『ジル サンダー』とOTBの、今後のさらなる発展を願っている」と投稿した。

OTBは、「セルジュの在任中の貢献に感謝する。『ジル サンダー』は今後も戦略に則って事業を運営し、パートナーや顧客、ステークホルダーに対するコミットメントを継続する」と声明を発表した。なお、同社によれば、同氏は「個人的な理由」により退任したという。

「セリーヌ」や「フェンディ」のCEOなど要職を歴任

ブランシュウィッグ前OTB CSO兼ジル サンダーCEOは、フランス出身。1984年にIT企業でキャリアをスタートし、マッキンゼー・アンド・カンパニー(McKINSEY & CO.)などを経て、95年に香港のルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)のアジアパシフィック地区プレジデントに就任した。以降、セフォラ(SEPHORA)など同じくLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)の傘下ブランドで要職を歴任し、06年にはセリーヌ(CELINE)のCEOに。08年にクリスチャン ディオール クチュール(CHRISTIAN DIOR COUTURE)の最高執行責任者に就任し、15年にはディオール オム(DIOR HOMME)のプレジデントの一人となった。18年2月にフェンディ(FENDI)のCEOに就任し、24年5月に退任。25年2月にOTBに加わった。

「ジル サンダー」は9月に新デザイナーがデビュー

「ジル サンダー」は、17年4月から8年にわたって同ブランドを率いたルーシー&ルーク・メイヤー(Lucie and Luke Meier)=クリエイティブ・ディレクターが25年2月に退任。その後任として、3月に就任したシモーネ・ベロッティ(Simone Bellotti)新クリエイティブ・ディレクターは、9月のミラノ・ファッション・ウイーク中にデビューコレクションを発表する予定。

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