ファッション

「マウジー」のフレアパンツが「1カ月で1億6000万円売れた」、そのワケ

バロックジャパンリミテッドが手掛ける「マウジー(MOUSSY)」のジーンズ“MVS フレアパンツ”(1万8480円)が絶好調だ。2025年4月の売上高は1億6000万円(前年同期比135%増)を突破した。本数換算で、1カ月で9700本以上を売っていることになる。

人気の理由は足を細く長く見せるデザインにある。日本人の体形に合うよう描いたシルエットをベースに、腰回りを包み込む深めの股上、ヒップラインを高く見せるバックポケットの位置まで、スタイルアップ効果を狙って設計した。「他のシルエットが欲しくて来店したお客さまも、一度足を通すとトリコになってしまう」(「マウジー」事業部)。“MVS フレアパンツ”の4月の売上高の約75%を実店舗で売り上げたことも、「履いて分かる良さ」があることを物語る。

3月中旬のロサンゼルス・ドジャース対阪神タイガースの始球式で、人気アイドルグループMISAMOのメンバーがジーンズを履いて登場したことも追い風になった。MISAMOのようなスタイルに近付けると、さまざまなSNSで話題に挙がった。「プロモーションは行っているが、それ以上にSNS上の口コミが“MVS フレアパンツ”の人気を下支えしている。ストレッチ入りのデニム生地ゆえ、『予想以上の履きやすさ』という声も多い」。

25周年の主役はデニム

「マウジー」は今年、25周年を迎える。「今年1年は、アイデンティティーであるデニムアイテムに磨きをかける。どんな人でもお気に入りのジーンズを見つけられるブランドでありたい」(野村千尋「マウジー」事業部長)と考え、25-26年秋冬展示会では約30体のボディーにデニムアイテムを着せ込んだ。この春夏のデニムアイテムの売り上げは、現時点で前年の同期間と比較し26.8%増と好調に推移している。

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