トランプ政権による経済システムの破壊工作は、結果的にラグジュアリービジネス、ラグジュアリーアイテムの本質的な意味と価値を問う。高級時計の世界におけるトレンドカラーは、ブルー。濃淡から素材まで、幅広いブルーが揃った。(この記事は「WWDJAPAN」2025年4月28日&5月5日合併号からの抜粋です)
TREND 2:
トレンドカラーはブルー
濃淡も素材も幅広く
「ゼニス(ZENITH)」
創業160周年を記念してジョルジュ・ファーブル=ジャコ(Georges Favre Jacot)創業者の名を冠した新コレクションの第1号モデルを発表した。1950年代に天文台精度コンクールのNo.1を5年連続で獲得したムーブメントの復刻版を搭載し、日差±2秒を実現。文字盤中央にはラピスラズリをセッティングしている。
「モンブラン(MONTBLANC)」
ケース内の酸素をゼロにしてムーブメントの耐久性を高める「ゼロ オキシジェン」技術に加え、文字盤にモンブランの氷河の質感を再現する「グラッテボワゼ」技法を採用した。ダイバーズ時計を小ぶりにしたケース径38mmの新作。ライトブルーの文字盤に加えて、ピュアホワイトの文字盤仕様やブレスレット仕様も用意する。
「ショパール(CHOPARD)」
人気のジュエリー&ウオッチコレクション「ルール・ドゥ・ディアマン」に登場した、初のムーンフェイズモデル。ケースのベセルには、光を透過する独自のクラウンセッティングを採用したダイヤモンド。アベンチュリンガラスの文字盤ときらめき合って、多数の星に彩られた夜空のような美しさを実現。
「ウブロ(HUBLOT)」
常に新素材の開発に挑戦する「ウブロ」が発表した新カラーセラミック「ペトロールブルーセラミック」をケースに採用し、ベゼルにダイヤモンドをセッティングしたモデル。文字盤にも同色を採用して統一感を追求している。ケース径42mmで自社製ムーブメントを搭載したクロノグラフモデルも。
「A.ランゲ&ゾーネ(A. LANGE & SOHNE)」
スモールサイズのシンプルウオッチを求める声に応えて、従来の直径38.5mmよりふた回り小さい34mmの小型ケースに、新開発の手巻きムーブメントを搭載した。文字盤はシルバー製で深みのあるブルーカラー。ケース厚も38.5mmモデルの8.8mmよりさらに薄い6.4mmを実現した。
「パネライ(PANERAI)」
独自のリュウズプロテクターやサンドイッチ構造のダイヤルなど、伝統のデザインコードを守りながら、ケース素材に医療用途にも使われる「AISI316LVM 1.4441」、通称「304ステンレス鋼」を採用。防水性を500mに高めるなどアップデートした「ルミノール マリーナ」の新世代モデル。
INTERVIEW:
シャネル 時計・宝飾部門社長

フレデリック・グランジェ(Frederic Grangie)/シャネル 時計・宝飾部門社長
ブルーの“J12”には、
5年の研究開発期間を要した
「シャネル(CHANEL)」の時計における歴史は業界の基準から見れば決して長くはないが、多くの偉業を成し遂げてきた。
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