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ミラノ・ウニカでLVMHグループのアントワン・アルノーがロロ・ピアーナ買収を語る

 国際的なファッション素材の見本市「ミラノ・ウニカ」が2月4日、開幕した。会見にはLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトングループのアントワン・アルノー=ロロ・ピアーナ会長が登場し、ロベルト・マローニ=ロンバルディア州知事、シルヴィオ・アルビーニ=ミラノ・ウニカ会長らを始め、イタリアの繊維・ファッション界の大物100人超を前に、2013年に20億ユーロ(約2640億円)で買収した「ロロ・ピアーナ」買収について語った。

 アントワン氏はやや緊張の面持ちで、LVMHグループについて説明。グループ経営のいくつかのフォーミュラ(原則)に触れ、「各ブランドは独立し、それぞれのブランドの歴史とレガシー、バリューを最も重視している」。その一方でグループに入るメリットも強調。「なによりも我々はシナジーと安定を提供できる。卓越した経営や財務的な支援により、店舗の売り上げを向上させ、出店のスピードを上げるなどの、さらなる成長を後押しできる」。

 また、イタリアのラグジュアリー・ブランドの特徴にも言及。ファミリー経営で成功しているブランドが多いとして「エミリオ・プッチ」などを例に挙げ、「ブランドの持つ価値を最もよく知っているのは彼らファミリーだ。だからこそ、我々はファミリーとブランドの独立性を最大限に尊重する」。

 もう一つの特徴として、文化財の保護に力を入れていることにも言及。グループの「フェンディ」がトレビの泉や本社である「イタリア文明館」など、多くの文化財の保護・補修していることに触れ、「その地域の歴史的な価値を向上することはイタリアのラグジュアリー・ブランドにとって非常に重要な事であり、欠かせないことだ」と指摘した。買収のきっかけになった故セルジオ・ロロ・ピアーナ(当時ロロ・ピアーナCEO)との最初の会談について、「私が話したのはイタリアのラグジュアリー・ブランドの役割とそのエクセレンスについて。まったくビジネスの話はしなかった」と振り返った。

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