ファッション

「マリメッコ」のショーに観客500人 日本初開催の誰でも見られるショー

フィンランド発のデザインハウス「マリメッコ(MARIMEKKO)」は5月18日、原宿駅前の複合施設「ウィズ ハラジュク(WITH HARAJUKU)」で一般観覧可能なランウエイショーを実施し、2024年春夏コレクションを披露した。今年3月には楽天の支援により「楽天 ファッションウィーク 東京 by R(Rakuten Fashion Week Tokyo by R)」で24-25年秋冬コレクションを発表したが、日本で一般向けにファッションショーを開催するのは今回が初めて。

500人が熱視線
ビタミンカラー溢れる春夏スタイル

会場には、メディア関係者やセレブリティーを含めた約500人が駆けつけた。特設サイトやSNS、メールマガジンなどの事前告知によってショーを知った人もいれば、同施設で買い物中に偶然出くわした人もおり、建物の2階から3階にかけて大きな人だかりができた。20〜30代の女性が多数を占めたものの、男性もちらほら。カップルでショーを訪れたという26歳の会社員女性は、ショー開始前に「インスタグラムを見て今日のショーを知った。普段は小物ばかりでウエアは買ったことがなかったが、『マリメッコ』の華やかなスタイリングが生で見られるなんてうれしい」と話した。

ショーは、1986年結成のロカビリーバンドであるThe 5.6.7.8's(ザ・ファイブ・シックス・セブン・エイツ)の生演奏でスタート。キャスティング理由について、「『マリメッコ』と同様に、彼女たちも日本で独自の道を切り開いてきたから」とレベッカ・ベイ(Rebekka Bay)=クリエイティブ・ディレクター。アップテンポなロカビリー音楽に合わせて、ソックスにサンダルというカジュアルなスタイルのモデルがランウエイを歩いた。

今すぐ着られるコーディネートを提案するため、現在販売中の24年春夏コレクションが中心の30ルックを発表した。ウエアは春夏らしいビタミンカラーに溢れ、ウニッコ柄を大胆にプリントしたワンピースやルーズシルエットの開襟シャツ、パジャマのようにリラックスムードのあるショーツなどが並んだ。

「マリメッコ」はみんなのもの
デザイナーが伝えたかったこと

フィンランド・ヘルシンキでは、毎年5月にブランドの生誕祭“マリメッコ・デー(MARIMEKKO DAY)”を実施しており、今年はブランドを象徴する “ウニッコ(Unikko)柄”が生誕60周年ということを踏まえ、中国、タイなどのアジア諸国でも同様の試みを行ってきた。

今回のショーでは30人のモデルを起用して30ルックを発表した。レベッカ=クリエイティブ・ディレクターは、「『マリメッコ』はどんな人でも着こなせることを、多種多様なモデルで示したかった。モデルたちはみんな違う性格の持ち主だから、洋服を通してそれを見せられたらと考えた」と説明した。

また、The 5.6.7.8'sの衣装が、24-25年秋冬コレクションの新作デニム“マリデニム”であることにも触れ、「彼女たちはとても洋服が似合っていることを体現してくれているから、これは“マリデニム・イン・アクション”と呼びましょう!」とほほ笑んだ。

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