ビジネス

神田名物「顔のYシャツ」が取り壊しへ

大きな顔の看板で知られる東京・神田の老舗シャツ店「顔のYシャツ」の建物が取り壊されることになった。店舗自体は2020年に閉店しているが、街のランドマークとして長年親しまれてきただけに惜しむ人が多い。

顔のYシャツは1920年(大正9年)創業のオーダーシャツ店。関東大震災や戦災を乗り越えて100年にわたって神田小川町の交差点で営業を続けた。熟練の職人が作るシャツは全国に顧客を持っていた。トレードマークである坊主頭の男性の看板は創業者の初代店主・梶永松氏を描いたもので、テレビや雑誌などでもよく紹介されていた。1990年には人気バンドだった「たま」の楽曲にも登場し、CDジャケットも店舗前で撮影された。

閉店後の23年秋には国際芸術祭「東京ビエンナーレ」のインスタレーションの一つとして、アーティストの中村政人氏(東京芸大教授)が店内に演出を施して公開した。顔のワッペンをつけたシャツやTシャツも販売されて、人気を集めた。

取り壊しは同店を含めた区画の再開発に伴うもの。4月26日に「解体工事のお知らせ」がシャッターに掲示された。6月1日から順次、解体が始まる。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

猛暑を乗り切る37の答え 2025年春夏メンズトレンドの全貌

「WWDJAPAN」7月29日号は、2025年春夏シーズンのメンズトレンドを特集します。6月のメンズ・ファッション・ウイークの「ピッティ・イマージネ・ウオモ」からパリメンズまで、13日間の取材で見いだした37のトレンドを、87ブランドの豊富なスタイルサンプルと共に紹介します。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。