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「中価格帯メイク」反転攻勢なるか

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「中価格帯メイク」反転攻勢なるか

国内の“中価格帯メイクブランド”が苦戦している。その象徴的なニュースが、花王の「オーブ(AUBE)」と「コフレドール(COFFRET D’OR)」の販売終了だ。1994年に誕生した「オーブ」は浜崎あゆみや内田有紀、梨花ら、2007年に誕生した「コフレドール」は北川景子や沢尻エリカ、柴咲コウら、両ブランドともそうそうたる顔ぶれをイメージモデルに迎えて、多くのヒットを生み出してきた。そのブランド終了が24年1月、4月と立て続けに報じられるやいなや、Yahoo!ニュースのトップページに掲載されるなど大きな話題に。コメント欄はそれぞれのブランドと自分たちの思い出や記憶を重ね合わせつつ、別れを惜しむ書き込みであふれた。ただ、苦戦を強いられているブランドは、この2つに限らない。国内の中価格帯メイクブランド全体に及んでいるのだ。(この記事は「WWDJAPAN」2024年4月22日号付録「WWDBEAUTY」からの抜粋で、無料会員登録で最後まで読めます。会員でない方は下の「0円」のボタンを押してください)

ボーダーレス化したデパコスとプチプラで
“中価格帯メイクブランド”の存在感が低下

その主な要因は2つある。1つは、デパコスとプチプラそれぞれが中価格帯の商品を投入していること。詳細はこちらの記事で解説するが、これまではデパコス・中価格帯・プチプラと3つの価格帯に分かれていたが、デパコスが少し下の価格帯、プチプラが少し上の価格帯の商品を投入し始めたことで、生活者の意識の中から“中価格帯メイク”という概念がなくなってしまった。しかも、“中価格帯メイク”にはデパコスやプチプラのようなキャッチーな用語がないことも重なり、中価格帯に属するブランドの認知度が相対的に低下してしまったのである。

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