ビューティ

“眉コンシーラー”の元祖は伊勢半の「キス」 2024年は「キャンメイク」や「ケイト」も発売で流行の兆し

2024年1月は、眉毛の存在感を和らげるアイブロウマスカラタイプの“眉コンシーラー”が続々と登場する。20日に「ケイト(KATE)」が“脱色級”とうたうコンシーラーカラー3色を、下旬には「キャンメイク(CANMAKE)」が細めのブラシを採用したベージュカラーを数量限定で発売する。ほかにも複数のブランドが“眉コンシーラー”の発売を控えている。

元祖は「キス」の“眉コンシーラー”

“眉コンシーラー”の元祖といえば、伊勢半のメイクアップブランド「キス(KISS)」のアイブロウマスカラ“うす眉メーカー”(1100円)。肌になじむピンクベージュカラーの1色展開で、まるでブリーチしたような“垢抜け眉”をかなえる。発売後、SNSでは「私の黒い自眉が一塗りで染まった!」「簡単に垢抜け眉になれる」「本当に優秀すぎてなくなったら困る」などの投稿が相次ぎ、店頭やECで入手困難な状況が続いている。

誕生のきっかけは「若年層を中心に広がっている“眉の存在感”を抑えたいというニーズに着目したことから」と、伊勢半コミュニケーション本部 広報宣伝部 宣伝課の小河澪奈PR担当は話す。「ベースメイク用のリキッドコンシーラーを眉毛に塗るメイクテクニックが、SNSで話題に。眉マスカラの“色をのせる”という発想を、“色を消す”アイテムに昇華させて開発を行った。『キス』独自のコンシーラーカラー設計を確立させるために、Z世代の社員に多くの試作品を試してもらい、眉色を抑える効果と肌なじみのバランスなどについて意見をもらって完成した」(小河PR担当)。商品企画チームだけでなく、若手社員も巻き込んで商品化したことが大きなヒットにつながったようだ。

PR担当「まさかここまで人気を博すとは……」

小河PR担当は「ニーズを捉えていること、またそれに応える商品が完成したことに期待感はあったが、まさかここまで人気を博すとは予想はしていなかった」という。「“うす眉メーカー”は、ブリーチをしたように黄色っぽくはならず、しっかりと地眉の色を消して薄く柔らかい印象になれるこだわり抜いた色味なので、他社にはない独自性がユーザーに受け入れられたと思っている」と分析した。生産が追いついていないことに対しては「現在増産しているが、まだ需要に対応できていない状態。お客さまの期待に応えるべく、生産体制を整えている段階だ」とコメント。SNSで「“うす眉メーカー”の色展開を増やしてほしい」という声が多く投稿されていることに対して、同ブランドは「情報解禁を楽しみにしていて」と話している。

「ケイト」と「キャンメイク」の“眉コンシーラー”の特徴は?

「ケイト」が1月20日に数量限定発売するアイブロウマスカラ“3DアイブロウカラーN”(全3色、各935円)は、地眉の黒さを和らげるコンシーラーカラーが特徴だ。カラー展開は3色で、肌なじみの良いミルクベージュ、抜け感を与えるラテピンク、暗めの髪色にも合うミュートグレージュを用意した。

「キャンメイク」は、脱色したような垢抜け眉を演出する“コンシーラーブロウマスカラ”(748円)を1月下旬に数量限定で発売する。地肌に付きづらい細めのブラシで、眉毛だけをきれいに染め上げる。ダマにならずにふんわりとした柔らかな眉が完成する。

眉毛サロンに通う人や眉メイクに複数のアイテムを使用する人など、昨今は眉メイクに力を入れる人が増えている。“眉コンシーラー”の他にも、さまざまなブランドからユニークなアイブロウアイテムが登場すると予想。市場の盛り上がりが期待できる。

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