ファッション

「タロウ ホリウチ」はアーティスト、パナマレンコの空への憧れをナチュラルとメタリックな素材で表現

 ブランドスタート5年目の「タロウ ホリウチ(TARO HORIUCHI)」は、ヴァーサス トーキョーで初のショーを発表した。1970年代のアポロ計画時代にアントワープで活動したアーティスト、パナマレンコに着想を得た。彼が手作業で作る飛べないUFOや宇宙船などのオブジェが持つ、フューチャリスティック×手作り感という相反する要素を表現した。

 コレクションは、全身ホワイトのコーディネートからスタートしメタリック、鮮やかなレッドやイエローを差し込むグラデーションで構成。シャツ地に化繊をボンディングし、さらにパンチングを施したメッシュのワンピースや、シワ感とシルバーの光沢感を併せ持つノーカラーのジャケット、シルクシフォンにシャリ感のあるサマーニットのロングワンピースを重ねるなど、自然と科学的な要素を生地や色みのミックスで提案した。デザイナーの堀内太郎が90年代の学生時代から憧れだったというスケートシング(SKATE THING)が制作した宇宙と植物をモチーフにしたグラフィックをのせたアイテムも登場。

 ベルクロ付きのワッペンを組み合わせてカスタマイズするバックブランド「ニューニュー」とコラボレーションしたハンドバッグや、サングラスブランド「ブランク」とのアイウエア、毎シーズン発表しているシューズブランド「パトリック」とのスリッポンなど、アクセサリーもほぼすべてオリジナルだ。ショーで発表するために「今季は見せることも意識し、見せる服と着る服のギリギリの境目を考えた。今後もショーを継続することは、今のところ考えていない」と堀内。アーティーなコレクションを発表した。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

原宿・新時代 ファッション&カルチャーをつなぐ人たち【WWDJAPAN BEAUTY付録:中価格帯コスメ攻略法】

「WWDJAPAN」4月22日号の特集は「原宿・新時代」です。ファッションの街・原宿が転換期を迎えています。訪日客が急回復し、裏通りまで人であふれるようになりました。新しい店舗も次々にオープンし、4月17日には神宮前交差点に大型商業施設「ハラカド」が開業しました。目まぐるしく更新され、世界への発信力を高める原宿。この街の担い手たちは、時代の変化をどう読み取り、何をしようとしているのか。この特集では…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。