ビジネス

ナイキ、23年5月通期は増収減益 在庫処理やコスト上昇が利益を圧迫

ナイキ(NIKE)の2023年5月通期決算は、売上高が前期比9.6%増の512億1700万ドル(約7兆3752億円)、EBIT(利払前・税引前利益)は同9.6%減の61億9500万ドル(約8920億円)、純利益は同16.1%減の50億7000万ドル(約7300億円)だった。減益の理由として、在庫処理のための値下げ、生産および物流コストの上昇、為替レートの影響などがあるという。

ブランド別に見ると、「ナイキ」が同9.7%増の487億6300万ドル(約7兆218億円)、「コンバース(CONVERSE)」は同3.5%増の24億2700万ドル(約3494億円)だった。

地域別の売上高では、北米が同17.7%増の216億800万ドル(約3兆1115億円)、欧州・中東・アフリカは同7.5%増の134億1800万ドル(約1兆9321億円)、中国(中国語圏)は同4.0%減の72億4800万ドル(約1兆437億円)、中国を除くアジア太平洋地域と中南米が同8.0%増の64億3100万ドル(約9260億円)だった。なお、四半期ベースで見ると、3〜5月期(第4四半期)には中国市場が持ち直し、前年同期比15.9%増の18億1000万ドル(約2606億円)となっている。

ジョン・ドナホー(John Donahoe)社長兼最高経営責任者は、「好調な業績は当社の戦略が奏功していることを示している。当社はスポーツの未来に貢献することでバリューを生み出しており、イノベーションへの投資とデジタル領域におけるリーダーシップによって、幅広い分野での成長を実現した」と語った。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

Timeless, Yet New 変わらない吉田、世界を変える【WWDBEAUTY付録:今こそ立ち上がれ、日本化粧品】

「WWDJAPAN」12月22日&29日合併号は、創業90周年を迎えた吉田カバン総力特集です。「ポーター(PORTER)」「ラゲッジレーベル(LUGGAGE LABEL)」「POTR」の3ブランドを擁し、日本を代表するカバンメーカー・吉田のモノ作りに迫ります。日本が誇る伝統技術を持つカバン職人たちと深い関係を築きながら、最先端の技術・素材を使い名だたるデザイナーズブランドとコラボレーションする相反…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。