ビューティ

アットコスメの口コミから読み解く「日焼け止め・UVケア」ヒットの法則

紫外線は曇りの日も雨の日も降り注ぎ、年間を通して日焼け止めが欠かせない。今回は、アットコスメに寄せられた「日焼け止め」に関する口コミを原田彩子「アットコスメ」リサーチプランナーが解説する(集計期間:4月1日~30日)。

―――「日焼け止め・UVケア」で、象徴的に使われているワードは?

原田彩子「アットコスメ」リサーチプランナー(以下、原田):2022年の同時期の口コミと比較すると、「チーク」「カラー」といったワードが特徴的に使われている。日焼けしやすい部分を強力な紫外線からしっかり守りつつ、ポイントメイクも叶えるという「アリィー(ALLIE)」の“クロノビューティ カラーオンUV”の影響が大きいが、上位5商品を見ても、肌のトーンアップやカラーをチューニングしてくれるような商品が人気の傾向があり、多機能化は進んでいくのではないだろうか。

23年4月「日焼け止め・UVケア」口コミTOP5

1位「ポール & ジョー ボーテ(PAUL&JOE BEAUTE)」“プロテクティング ファンデーション プライマー”[SPF50+・PA++++](全2色、各30mL、各3850円)

原田:アットコスメでも長きに渡り、人気の化粧下地。4月1日にシリーズ累計1100万本(02年8月〜23年1月時点、出荷本数)突破を記念して発売したハーフサイズを購入した人からの口コミが多く投稿された。お試しにといったエントリーだけでなく、「(使い切れるサイズで)衛生面でもありがたい」と既存ユーザーからの評価も得られている。また、同商品の口コミ内には他の商品と比較し「季節」というワードが多く出現している。「紫外線が気になる季節なので他の商品から乗り換え」「UV効果も高く、使用感も重くないのでこれからの季節に重宝しそう」といったコメントが見られる。

2位「コスメデコルテ(DECORTE)」“サンシェルター マルチ プロテクション トーンアップCC”[SPF50+・PA++++](全3色、各35g、各3300円)

原田:「アットコスメ ベストコスメアワード 2022」で殿堂入りにも選ばれたトーンアップCCクリームのリニューアル商品。高い日焼け止め効果がありながら、肌をきれいにトーンアップしてくれると支持されている。「リニューアルしてから伸びが良くなった」「夕方まで乾燥しない」など、もともと評価の高かった使い心地や保湿力に対する満足度もさらに上がっているようだ。デパコスの割に手ごろな価格帯である点もリピーターが多い要因のひとつとなっている。

3位「オルビス(ORBIS)」“オルビス リンクルブライトUVプロテクター”[SPF50+・PA++++]<医薬部外品>(50g、3850円)

原田:シワ改善・美白有効成分が配合したUVケアアイテム。こちらも23年2月にリニューアルした商品だ。人気の成分ナイアシンアミドが配合されていることを購入理由として挙げる声も多く寄せられている。また、シワ改善効果を期待し、顔だけでなく首まできちんと塗っているという口コミが他の商品と比較し特徴的である。その他、ブルーライトカットなど、さまざまな効果への期待もうかがえる多機能商品。

4位「アリィー」“アリィー クロノビューティ カラーチューニング UV 01” [SPF50+・PA++++>(40g、1980円)

原田:「ノーファンデUV」とうたっているように、まだまだ多いノーファンデ派から高い評価を得ている。口コミでは、小田切ヒロ、吉田朱里、石井美保といったインフルエンサーがすすめていたことをきっかけに「興味を持った」という声が散見される。また、スヌーピーの限定パッケージや、ミニサイズ付きの限定パックなども購入のキッカケとして挙げられており、幅広い層から使用されている様子がうかがえる。ブランドが培ってきた日焼け止め効果への信頼感の高さも、安心材料となっているようだ。

5位「ラ ロッシュ ポゼ(LA ROCHE-POSAY)」“UVイデア XL プロテクショントーンア ップ ローズ”[SPF50+・PA++++](30mL、3960円)

原田:肌に透明感・血色感を与えるピンクのトーンアップUV。発売約3年間で9000件を超える口コミが投稿されている。「敏感肌でも使用できる」との口コミが多く寄せられ、リピーターからの投稿が多いのも特徴だ。また、普段は敏感肌でない人も、花粉や黄砂の影響で肌が揺らいだ人も多かった4月。「安心して使用できた」との声が多く見られた。石けんでも落とせて肌負担が少ないことも評価されているようだ。

―――5月に「日焼け止め・UVケア」以外で好調なカテゴリーは。

原田:マスク解禁の影響を受けてか「リップ」カテゴリーへの注目の高まりがみられた。 しかし、依然として「マスク/つく」という表現は減少しておらず、悩みは継続しているものと考えられる。また、リップアイテムに限らず「サッ/塗る」「スルスル/塗る」というような表現が増加した。しばらく離れていたメイクアイテムへの戻りに期待されているのは、塗りやすさや塗り心地の良さかもしれない。

―――「日焼け止め・UVケア」以外のカテゴリーで、注目のキーワードや「トレンドの芽」は?

原田:お直しコスメ、ポーチレス対応コスメ。マスクを外す機会が増えたものの、常に外した状態でいる人もまだまだ少ない状況で、これまで以上にマスク崩れやヨレが気になっていくのではないかと予想している。口コミでも「マスク」というワードの言及は22年と比較し減少する一方で、「マスク崩れ」は増加傾向にある。さらにこれからの季節、汗などによる崩れ悩みも増えていくだろうことを考えると、メイク直しや持ち運びしやすいコスメのニーズが高まっていくのではないか。昨今、ポーチではなく、そのままカバンにコスメを入れる人も増えてきており、「ミニサイズ」「薄型サイズ」「スティック状」、さらには「ぶら下げるタイプ」のコスメなどに注目している。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

“個”が主役の百貨店特集2024【WWDJAPAN BEAUTY付録:2023年度世界のビューティ企業TOP100】

7月22日号の「WWDJAPAN」は百貨店特集。 個人の価値観が多様化し、コロナを経てオンライン消費がますます浸透しました。百貨店という業態の存在意義すら問われる中、それでも人が集まる店の条件とは何か。決め手は、品ぞろえでも立地でもなく、情熱と個性を持った“人”の存在。百貨店が元々持っていた強みに光を当てたり、その枠を超えて新分野を開拓したりと、編集力やアイデアを駆使して売り場を面白くしようとする…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。