ビューティ

ユニリーバが9年ぶりにプレミアムヘアケアブランドを日本に導入 ローカライズした独自処方を開発

 ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティングは、米国発のグローバルプレミアムヘアケアブランド「ネクサス(NEXXUS)」を、2月15日に楽天で先行発売し、4月10日に全国のドラッグストアで発売する。全8品目をそろえ、価格は1188〜1980円(編集部調べ)。同社がグローバルプレミアムヘアケアブランドを日本市場に導入するのは「クリア(CLEAR)」以来、9年ぶり。

 「ネクサス」は美容師であり科学者のジェリ・レディングが1979年に立ち上げたヘアケアブランド。レディングはタンパク質を髪に補給することで、髪が健やかになることを発見し、コンディショナーを世に先駆けて開発したヘアケアのパイオニアであり、約40年にわたる研究によりユーザーの髪質に合わせた最適な商品開発を行ってきた。創業時よりサロン専売品として発展を遂げ、2010年からはコンシューマー向けにも商品を展開。アメリカでは多数のビューティアワードを受賞する人気ブランドだ。

 今回のアジア初・日本初上陸にあたり、日本人の代表的な髪悩みである“ダメージヘア”と“うねりヘア”に対応するために新たに独自処方の商品を開発。ダメージやパサつきをケアする加水分解ケラチンタンパク(補修成分)配合の“インテンスダメージリペア”シリーズと、うねりやクセ、広がりをケアする加水分解エラスチンタンパク(保湿成分)配合の“スムース&マネージャブル”シリーズをラインアップする。いずれもブランドのコンセプトである髪の悩みによって異なる“タンパク質ロス”に着目。シャンプーは欧米人と比べて洗髪頻度が高く、洗髪の際にタンパク質が失われやすい日本人の習慣に合わせて、サルフェートフリー処方を採用。処方全体の最適化によって、タンパク質を守って洗うことができる。トリートメントは欧米人の髪質よりも太くトリートメントがなじみにくいアジア人の髪質を考慮して、ミクロレベルでミルフィーユのような構造をしたトリートメントを採用。しっかりと髪になじみ、毛先までまとまりやすい髪へと導く。和泉賢人ブランドアシスタントは「アメリカの開発チームと連携を取りながら、日本人特有の髪の悩みに対応すべく独自処方の開発を進めた。日本上陸まで少なくとも3年ほどの歳月を擁した。また自社開発によるサルフェートフリー処方の実現は初めてて、ようやく叶えることができた」とコメント。

 「ネクサス」日本上陸の背景は、ヘアケア市場が年々拡大しており、この傾向が今後も続くと予想されることがあげられる。その上でユニリーバが行った消費者調査によると、ターゲットとなる30~40代の女性のうち約8割が「現在使用しているシャンプーに満足していない」ということ、そして満足していない理由として、「効果・性能」が圧倒的に多いという実情に着目。「ネクサス」は現状のシャンプーに満足しておらず、特に効果効能に対して不満を持つ消費者を“シャンプー難民”と定義し、この層にアプローチしていくという。

 さらにプレミアムヘアケア商品(詰め替えで800円以上)の購入時に重視することとして、“効果”と同等程度に“成分”を重視する人が多いことにも着目。加えて、ターゲットの30〜40代女性の中にはプレミアムな価格帯の商品を未購入の層が一定数いるということから、シャンプー難民が求める効果効能、そしてプレミアム商品には欠かせない成分を兼ね備えているとし、シャンプー難民のための解決策のブランドとして打ち出す。

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