ファッション

衣料リサイクルのスタートアップに「ザラ」の親会社などが投資

 米ヴァージニア州ダンビルを拠点とする繊維リサイクル技術のスタートアップ企業サーク(CIRC)はこのほど、シリーズBラウンドで3000万ドル(約40億8000万円)の資金調達を実施した。ビル・ゲイツ(Bill Gates)が設立したブレイクスルーエネルギーベンチャーズ(BREAKTHROUGH ENERGY VENTURES)を筆頭に、「ザラ(ZARA)」の親会社のインディテックス(INDITEX)、米国の繊維メーカーのミリケン(MILLIKEN)、英資産運用会社ランズダウン・パートナーズ(LANSDOWNE PARTNERS)が出資すると発表している。

 サークの特許技術では、主に綿とポリエステルの混紡素材を分離し、新たな繊維にリサイクルする。創業者のピーター・マジェラノフスキー(Peter Majeranowski)によると、今回の資金調達により、すでに進行中のいくつかの商業およびブランドとの提携を完了させるという。また従業人数を約30人から50人近くまで増員する。

 欧米ではそのほかにも衣料リサイクルを拡大させる取り組みが進む。スタートアップ企業のアクセラレーティング サーキュラリティー(ACCELERATING CIRCULARITY)はこのほど、ポリエステル衣料のリサイクルをヨーロッパで試験的に開始した。アマゾン(AMAZON)やドイツのEC企業、ザランド(ZALANDO)など24企業および団体がパートナーとなり、消費者や企業による使用済みポリエステル繊維のリサイクルに焦点を当てる。

 創業者のカーラ・マグルーダー(Karla Magruder)社長によると、同社はノルウェーやスイス、英国、モロッコ、トルコのさまざまなバリューチェーンを代表する80以上のワーキンググループなどから協力を得ているという。ポリエステルのほかにも、インディテックスなどと共にセルロース繊維のトライアルも計画中だ。

 スウェーデンの繊維リサイクル企業であるリニューセル(RENEWCELL)は今年の初めに、日本のセルロース繊維メーカーであるダイワボウレーヨンとの提携を発表した。両社はリニューセルの100%リサイクル繊維原料である「サーキュロース(Circulose)」を使用した繊維の供給量の拡大を目指す。

 またリニューセルは、スイスの繊維メーカーでケミカルリサイクル型のセルロースフィラメント糸「ハイキューアイオニーク(HEIQ AEONIQ)」を製造するハイキュー(HEIQ)とも戦略的パートナーシップを締結している。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

テーラード一強に変化 2023年春夏のメンズトレンドを徹底分析

「WWDJAPAN」8月8・15日合併号は、2023年春夏メンズ・コレクション第2弾として、パリやミラノなどのコレクション取材から見出したトレンドを一挙紹介します。今シーズンはメンズの一大トレンドだったテーラードの勢いが分散され、変化の兆しが見えました。

詳細/購入はこちら