ファッション

ZAZYの人生を変えたピンクのファッション 生活費1カ月分を捧げた衣装はあのブランド

ZAZY(ザズィー)

ZAZY(ザズィー)は吉本興業所属のピン芸人。1988年生まれ、大阪府出身。吉本興業のタレント養成所NSC大阪校に33期生として入学し、2011年にデビュー。17年に拠点を東京に移し「紙芝居で世界を変える」をモットーにフリップ芸を披露するプロジェクト「ZAZYどこへでも」を開始。ワークショップや個展も開催する。その後、ピン芸人日本一を決める「R-1グランプリ」の決勝戦に21年、22年と2年連続で進出し、注目を集める。芸名の由来は「ずっと、あなたと、ずっと、吉本。」の略

 リズミカルなフリップ芸でブレイク中のお笑い芸人・ZAZYは、鮮やかなピンクの衣装で舞台に立つ。ピンクの衣装以外にもスパンコールのホットパンツや10cm以上のハイヒールなど、身につけているアイテムはどれもインパクトが強く、観客にネタを披露する前に“ZAZYに見慣れる時間”を設けるほどだ。ZAZYのトレードマークである衣装には、どのようなこだわりがあるのだろうか。彼が考える“ピンクのパワー”についても聞いた。

きっかけはアヴリル・ラヴィーン

WWD:ピンクの衣装はいつから着ている?

ZAZY:1年目から着ています。それまでは普通のスーツとか、パンツにしてもデニムや無地を着ていました。ピンクを着始めたきっかけは、たまたま歌手のアヴリル・ラヴィーン(Avril Lavigne)のミュージックビデオを見たことですね。ピンクの服を着て、ポップなエネルギーをさく裂させている彼女を見て、すげえなと。自分にもこんなポップな魅力が必要だと思って、ピンクを身につけ始めて、髪型もアヴリルに寄せて金髪のロングヘアにしました。

WWD:ルックスを派手にすることで、ネタが引き立たなくなる心配はなかった?

ZAZY:全然なかったですね。むしろ自分ではバランスが良くなったと感じています。当時から今のようなネタをやっていたので、それまでは“変なネタをやる地味な人”のように見られていたんです。衣装をピンクにしてからは、ネタの奇抜さに見た目が追いついたかなと。

WWD:生足にハイヒールというスタイルもアヴリルの影響?

ZAZY:いえ、それはZAZYですね。最初は短パンに革靴で、どんどん丈が短くなり、スパンコールになり、ブーツを履くようになり、ヒールが高くなり……という感じで今にいたります。最近は羽を着けていて、特にピンクの羽を取り入れたのはここ2〜3カ月です。これからも変わり続けます。派手になるか地味になるかは分からないけど。

WWD:今、衣装に使っているのは何アイテムくらいある?

ZAZY:20弱くらいです。羽が3つとジャケット4着、ホットパンツが何着かで、ブーツも4〜5足くらいですかね。

WWD:どのように使い分けている?

ZAZY:気分と、その日のお客さんの“ZAZYに見慣れてる度合い”ですかね。ZAZYのことを知らない方が多い場合は、何の装飾もないシンプルなZAZYでいきます。劇場だとZAZYに見慣れている人が多いので、チューブトップを着てみるなど、いつもより目を引く格好をしています。テレビ番組も同じで、2回目に出演する際は変化をつけるために、遊びでツインテールにしてみることもあります。

WWD:衣装はどこで購入する?

ZAZY:よく着ているこのジャケットとシャツは、まだ衣装をどこで買っていいか分からない時に、たまたま入った「ポール・スミス(PAUL SMITH)」で見つけました。当時の1カ月分の生活費が飛びましたけど、頑張って買いましたね。そのほかは、ほとんどネットです。海外の通販サイトで“ナイトクラブ”で検索すると、派手なものが出るんです。多分、ポールダンサーが着ているようなものですね。スパンコールのホットパンツが楽天市場で1500円くらい、最近一番履いているブーツも海外通販で1万5000円くらい、羽も2〜3万円くらいです。今年のハロウィンはみんなにZAZYをやってほしいですね。女の子がこの格好をしたらめっちゃかわいいはずですよ。

「不便。だからこそ誰もやっていない」

WWD:ピンクの衣装をまとうことで気持ちの変化はある?

ZAZY:絶対、明るくなってますね。昔は本当に“ザ・陰キャ”って感じで口数も少なかったんです。それがピンクの衣装を着るようになってから、人前でもよく喋るようになった。みなさんも髪型やメイクを変えたら気分が変わるじゃないですか。不思議なもので、私服も派手になってきたんですよ。ZAZYになる前は私服も白Tに黒のスラックスだったんですけど、ピンクの衣装にしてからは柄物のシャツも自然と着るようになったんです。ZAZYが私生活にもどんどん侵食してきましたね。

WWD:ヒールが高くて歩きづらかったり、羽が大きくて持ち運びが大変だったり不便な面もあるのでは?

ZAZY:不便ですね。寒い冬に生脚を出すのもしんどい。でも、便利だったらきっとみんなやってますから。不便だからこそ誰もやっていないし、個性を出せるんでしょうね。

WWD:ZAZYさんの中にピンクへの特別な思いは芽生えた?

ZAZY:ピンクは自分のカラーみたいな意識はあるし、ピンク界を盛り上げていきたいですね。この間、ペーパー(林家ぺー&パー子)師匠に会う機会があって、「ピンク、着させていただいています」って挨拶をしたら「よろしくね」って言われました。お二人は、もうピンク側の人やったんやな、と。

WWD:最後に、ピンクにはどんなパワーがある?

ZAZY:人を惹きつける強いパワーがありますよ。花屋でもピンクの花が一番に目に入ってくるし、かわいくて奇抜で、特殊な色ですよね。あとは、ちょっと明るくなれる。内面から変わるのは難しいけど、ピンクを着るだけで自然とキャラ変できるんです。普段黒ばかり着ている人がピンクを着たら、自分の気分や周りの接し方がちょっと変わるはずですよ。

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