ファッション

三上悠亜が新ブランドスタートで経営者に デビュー7年目、再出発の裏側

 セクシー女優の人気の大半は、男性ファンから得た支持である。これはステレオタイプ的な解釈だが、事実として今なお根強い。しかし現代にはインターネットによって可視化されたもうひとつの事実が存在する。SNS総フォロワー数1000万人超えの人気セクシー女優・三上悠亜は、一糸纏わぬ姿で世の男性を魅了するAVの世界に身を投じる一方、SNSの個人アカウントでは自身のファッションやライフスタイルを公開することで女性から多くの共感を得ている。その裏付けの一つとして、今年4月に発表された帽子ブランド「カシラ(CA4LA)」と三上のコラボレーションアイテムでは発売後瞬く間に完売、ECサイトのサーバーがダウンするなどの人気ぶりを見せた。

 今年3月、三上は自身がプロデューサーを務めたアパレルブランド「ミーユアーズ(MIYOUR’S)」を終了させ、6月に個人事務所としてミス(Miss)を設立。続けてアパレルブランド「ミストレアス(MISTREASS)」のスタートを自身のYouTubeチャンネルで発表した。AVデビュー7周年を機に起こした新たなアクションについて、三上本人に聞く。

安心できる環境からの決別

WWD:新会社設立は三上さん自身によるもの?

三上悠亜(以下、三上):はい。独立後に自分で設立した会社で、他タレントの所属はなく、私だけです。主に、「ミストレアス」の運営、SNS、YouTubeなど、私が関わるAV以外のお仕事全般を請け負います。

WWD:では、経営者でもあるということですね。

三上:どうなんでしょうか(笑)。社長という立場が今の自分に全く定着していないので。元々経営者になる予定もなく、自分がやりたいことを選んだ結果に独立があり「ミストレアス」開始までの間に会社の設立があっただけな気もします。

WWD:前ブランド「ミーユアーズ」でパートナーだったクージー(Coogee)と離れて、新たなブランド運営となる。その意図は?

三上:クージーには、自分が一から携われるブランド運営に挑戦してみたいと昨年末ごろに伝えていました。実際、自分一人でどこまでできるのかも分からなかったので、少し悩んだ時期もありますが、安心できる環境に甘えていたら何も変わらないと思い、離れることを決断しました。

WWD:新ブランド「ミストレアス」における三上さんの役割は?

三上:ブランドディレクターとして、デザインチームとともに制作を進めながら細かな部分まで携わっています。「ミーユアーズ」の時との一番大きな違いは、私の関わる領域が増えていることです。それは独立したことにも関係していて、今までの事務所を経由したやりとりでは打ち合わせ一つにしてもなかなか時間が取れず、任せてしまうこともありました。今のブランドでは洋服や展示会などさまざまなところで自分の意見を反映させながら、時間を思う存分使うことができています。

「着たい服を形にできた喜びで胸がいっぱいです」

WWD:そもそも、自らアパレル運営に切り出したきっかけは?

三上:洋服が好きだったことはもちろんですが、アパレルブランド開始のきっかけのひとつに、私が普段着用している洋服に対して「どこのブランドですか?」と、SNSを通じて多くの女性ファンが質問してきてくれたことがあります。自分でブランドを始めることで「どこの?」に対する回答を全て「ミストレアス」にできたらという気持ちでいます。

WWD:「ミストレアス」におけるこだわりは?

三上:特にシルエットや生地感にはこだわりたいです。私は男性向けのお仕事をしている手前、セクシーな目で見られることも多いです。だけどそれは女性の武器でもあるので、女性のしなやかなシルエットを生かしたいという思いがあります。女性ファンの中には体型にコンプレックスを持っている方も少なくないので、それをカバーしながら綺麗に見せることは重要視しています。

WWD:販売方法や実店舗の予定などは?

三上:まずは自社ECと展示会での販売、それから先はイベント実施やポップアップ形式を予定しています。実店舗については今のところ考えておらず、その分の費用は洋服のサイズ展開や型数に回したりしながら、ラインアップを少しずつ増やしていきたいと思います。

WWD:“展示会での販売”について詳しく教えてほしい。

三上:コレクションブランドでいう春夏、秋冬といった季節ごとの展開を基本にしながら、展示会で見た洋服が半年待たずに手に入るクイック感を大事にしています。コロナの影響で少し流動的な対応になっていますが、今シーズンだと6月の展示会で買ってもらったものは7月以降、順次発送する予定です。現状は受注方式ではなく、事前に数を決めて生産しています。

WWD:商品構成や上代設定は?

三上:今回は24型です。セットアップ商品などの展開もありますが、私が日頃よく着用することもあり、半分以上はワンピースが占めています。上代はおおよそワンピースが2万5000円、トップスやスカートが高いもので1万5000円、Tシャツが5000円くらい。価格帯は「ミーユアーズ」の時と大きく変わらないと思います。

WWD:購入してもらいたい層は?

三上:SNSやYoutubeなどで私のことを知ってくれた女性ファンの方が着てくださることが多かったので、これからも大切にしたいと思っています。でも、「ミストレアス」ではそれをさらに広げて、私を知らない人でも興味を持ってもらえる洋服作りを目指したいです。

WWD:ブランドは今後どういった方向性を予定している?

三上:とても強気な発言にはなりますが、トレンドを重視するのではなく自分が本当に好きなものや着たいと思えるものだけを商品化していくブランドでありたいです。第一弾のコレクションでは、まずそれを形にできた喜びで胸がいっぱいです。今後も私自身が365日着られる洋服を作っていきたいと思います。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

テーラード一強に変化 2023年春夏のメンズトレンドを徹底分析

「WWDJAPAN」8月8・15日合併号は、2023年春夏メンズ・コレクション第2弾として、パリやミラノなどのコレクション取材から見出したトレンドを一挙紹介します。今シーズンはメンズの一大トレンドだったテーラードの勢いが分散され、変化の兆しが見えました。

詳細/購入はこちら