ファッション

ファストリ、ウクライナ難民に11億5000万円寄付

 ファーストリテイリングは、国連難民高等弁務官事務所(以下、UNHCR)からの要請を受け、ウクライナや周辺地域で緊急人道支援にあたるUNHCRに対し、1000万米ドル(約11億5000万円)を寄付する。併せて、“ヒートテック”の毛布や肌着、マスクなど衣料・雑貨10万点と、国内の「ユニクロ(UNIQLO)」店舗で回収したリサイクル衣料のうち防寒着など10万点を、ポーランドなどに避難した難民に提供する。

 一部発表によれば、ウクライナ国内避難民は700万人、国外退避した難民は400万人に上るという。UNHCRへの寄付金は、避難所の設置や救援物資の配布、子どもたちの心のケアなど、人々の命と安全を守るための緊急性の高い支援に充てられる。ファーストリテイリングは06年からUNHCRと連携、11年にはグローバルパートナーシップも締結している。UNHCRとの協働で難民などに提供してきた回収衣料は、21年8月末までに79カ国・地域の難民、避難民に対し4619万点以上。

 なおファーストリテイリングは、22年2月末時点で「ユニクロ」をロシアに50店出店しており、3月3日時点で全店を通常営業している。外資ブランドなどがロシア内での販売を休止する中で「今後については状況を見て判断する」(広報担当者)。ウクライナには店舗や取引先工場はないという。

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