ファッション

「ビューティフルピープル」が24通りに着られる服で伝えたかったこと 日本からもパリコレ Vol.6

 2022年春夏シーズンのパリ・ファッション・ウイークが開催中。現地スタッフのリアルショーやイベント取材に加え、日本のスタッフもデジタルショーを中心にレビューします。

“多様性”のある服で示したたくましさ

 映像での参加となった「ビューティフルピープル(BEAUTIFUL PEOPLE)」は“MULTIPLICITY(多様性)”をキーワードに、もの作りの独自視点“サイドC”をさらに掘り下げます。この“サイドC”とは、1着の服が前後左右、上下や表裏などさまざまな角度から着用でき、シルエットの変化や生活シーンに合わせて楽しめるというもので、文字や写真だけだとなかなか伝わりづらいのです。映像序盤にスローモーションで登場するレースのドレスは、なんと24通りの着方が楽しめるのだとか。ブラックやホワイトのブラウスやスカート、ドレスに変化しそうなのはなんとなく想像がつくのですが、それ以外はどんな着方があり、どう変化するのか興味をそそります。

 その後も映像ではモデルが踊ったり、着替えたりして“サイドC”を表現していきます。プルオーバーのトップスはくるっと回転させてボレロ風に、ブルゾンは上下回転させてワンピースに、水着素材は街着に、デニムはビンテージとワンウォッシュデニムが入れ替わるなど、“多様性”のある服が連続します。文字だけで見ると小難しそうな気もしますが、「ビューティフルピープル」のクリエイションはいつも夢があり、見る人をワクワクさせてくれます。それは唯一無二のクリエイションを見出しても、パリコレの常連になっても、「毎日ファッション大賞」に選出されても、何も変わりません。

 コレクションの説明には宮沢賢治の「雨ニモマケズ」を引用し、時代や環境が変化しても、その流れに柔軟に、そしてしなやかに対応していこうという強い意思を服を通じて発信します。映像も独特の雰囲気でしたが、これは実物を見に行かねば。

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