ファッション

「ユニクロ」21-22年秋冬展から【後編】 「ファッションを楽しむ」ムードが戻ってくる

 「ユニクロ(UNIQLO)」の2021-22年秋冬展示会では、「機能性や快適性の追求」といった軸になる要素と共に、改めて「ファッションを楽しむ」といったムードも打ち出されていました。コロナ禍になって以降のこの1年は、イエナカ〜ワンマイルか、さもなくばスポーツ(アウトドア)、といった提案が「ユニクロ」の中心だったので、アーバンでクリーンな感覚の提案は久々に感じます。ワクチンも広がり、特に欧米では徐々にコロナ禍前の生活が戻ってきています。ファッションもいつまでも同じ提案だけでは、消費者に置いていかれてしまいますね。

 コアラインでは、“キュレイティッド・シティー・リビング(CURATED CITY LIVING)”というテーマで、ボタンダウンシャツやセットアップ、ダブルフェースのウール混コートなど、ぱりっとした大人のアーバンスタイリングを提案していました。とは言え、シャツはアイロンいらず、セットアップもウールのトラディショナルなヘリンボーン地に見えて実は伸縮性バツグン、といった点が「ユニクロ」ならではです。昨年好調だったスフレヤーンニットはメンズでも企画。ウィメンズではよりスムースな編み地も登場して、きれいめな着こなしにいっそうマッチするようになりました。

 クリストフ・ルメール(Christophe Lemaire)率いるパリR&Dセンターによる「ユニクロ ユー(UNIQLO U)」は、引き続き独特のくすんだ色使いが特徴。エクリュやベージュ、ブラウンといった色合いに、今季はグリーンとビビッドなピンクを差してファッションムードを盛り上げていました。注目アイテムはパデット(中綿入り)ジャケットやキュロット。今秋冬、ヤングのマーケットではミニボトム×ロングブーツの着こなしが本命になりそうですが、キュロット×ロングブーツなら大人も挑戦しやすそうです。

 最後に、6月18日発売の「マメ クロゴウチ(MAME KUROGOUCHI)」とのコラボラインも全商品展示していました。インナーウエアと部屋着に焦点を当てた、「下着と洋服の境界線を超える」商品群ですが、ノースリーブカットソーのアームホールが大きく開いていてあえてブラトップを見せる着こなしを提案していたり、ブラトップやブラキャミのフロントのカッティングが「マメ」を象徴する有機的な曲線になっていたり。人からなかなか見えないところにも気を使うのがファッションの楽しさの一つですが、まさにそういったところからファッションムードを盛り上げてくれるアイテムラインアップになっていました。

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