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イエベ・ブルベや、春夏秋冬は楽しいの? エディターズレター(2021年2月17日配信分)

※この記事は2021年02月17日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

イエベ・ブルベや、春夏秋冬は楽しいの?

 イエベ、ブルベ(イエローベース、ブルーベースの略)までは「へぇ」と思っていましたが、「イエベ春」とか「ブルベ冬」なんて言葉まで飛び交うようになって、いよいよ抑えきれなくなってきました。発動して、良いでしょうか?「この区別、マジで、ホントに必要ですか?」。

 あぁ、言いたいことが言えてスッキリしました(笑)。バッシングを受けるかもしれませんが、甘んじて受け入れたいと思います。つい先日、「イエベ春」「イエベ秋」「ブルベ夏」「ブルベ冬」の4区画の上に沢山のアイシャドウが並んだマトリックスを見て、心底「好きな色を買えばいいじゃん!」と思い、抑えきれなくなっていたんです。もちろん僕にも、「自分に似合う色」「自分にはあんまりしっくりこない色」があります。前者は黄色、後者は黒です。でもそれはイエベとかブルベ、春夏秋冬とは関係なくて、単純に「黄色はたくさん着ているから」「黒はあんまり着ていないから」。仮に黒をたくさん着て、黄色をあんまり着なくなったら、「似合うのは黒」「しっくり来ないのは黄色」になるでしょう。イエベとかブルベとか、関係ないじゃん!って思っています。

 この区別は、買い物を楽しくしているんでしょうか?「便利」にはしているかもしれません。でも「楽しい」のかなぁ?なんとなく、余計なルールをもう一個課してしまった気がするんです。だって「イエベ春には、この色を!」って提案は、「イエベ春には、この色はNG」とも言っている気がしません?私は、やっぱり天邪鬼ですか(笑)?

 百歩譲って、ECサイトでの商品選びをサポートするためなら理解できるんです。だってECって、「便利」を求めてアクセスしていますから。でもリアル店舗は今後、未知との出合い「セレンデピティ」を提供できるよう進化すべき。ならば、いきなり未知と出合う可能性を半減、もしくは4分の1に狭めてしまうようなサービス、必要なのかな?なんて考えます。

 とはいえ今は、リアル店舗での“お試し”がなにかと躊躇われる状況です。そんな状況下でのサービスならとも思いますが、私の譲歩はここまで(笑)。アフターコロナの時代がやってきて、自由に試せる環境が再び整ったら、どうか、どうかパーソナルカラー診断は再考願いたいな、なんて思っています。単なるエンターテインメントとして、“話のネタ”くらいにしときましょうよ。

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