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「めんどくさい」は「本気」の証拠 エディターズレター(2020年10月1日配信分)

※この記事は2020年10月1日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

「めんどくさい」は「本気」の証拠

 こんな私でも、組織における自分の役割については、結構真剣に考えています。私が意識的に演じている役割は、ヒール。悪役です。意外に思う方もいらっしゃるでしょうか(笑)?

 「ヒールを演じている(つもり)」理由は、いくつかあります。一番大きな理由は、みんな優しいから(笑)。いろんなことが「頑張ったね!!」で片付けられるので、「頑張る」は絶対的正義となり、次の機会もその正義を貫いて前回のように「頑張る」。すると、特にこんな変革の時代は「頑張っているのに、変わらない」もしくは「頑張っているから、変わらない」状況に陥りやすいような気がして、なんだかマズい気がする。「誰かが、苦言を呈するべきなのでは?」と思ったのです。

 加えて天の邪鬼な性格なので、「頑張ったね!!」という価値観が世界観になることにも抵抗がありました。「多様じゃない」と思ったのです。振り返れば新聞記者と言う前職は、「頑張り」だけでは評価されない職場でした。他社に先んじて記事が出せることが全てです。そこで「1人くらい、『頑張ったね!!』じゃない人がいても良いでしょう?」と言う思考になります。こうして「ヒール化」は加速していきました。

 後輩からは「話しかけづらい」と言われ、上司からは「鬼軍曹って呼ばれてるよ~」とほくそ笑まれる時もありました。自分ではだいぶ丸くなったと思い込んでいますが同僚にとっては、今も「めんどくさいな~」という存在だと思います。会社のみなさん、「ごめんなさい(と、直接言わず、いきなりメルマガでブッ込んじゃうのも良くないことは、わかっているんですよw)」。

 「お前が言うな!!」って言われそうですが、そんな私だって同僚に対して「めんどくさいな~」と思う時はあります(笑)。人間なので、「今!?」って思う時もあります。でも、自分自身が「めんどくさい」から、「めんどくさい」人には向き合いたいと思っています。だって自分を含む「めんどくさい」人って、高い目標を持っていたり、理想と現実の違いが受け入れがたいくらい潔癖だったり、「『誰も手をあげない』なら私が」と思い込むくらい“おせっかい”で勇敢だったりなど、「大局的に言えばプラス」だと思っている(信じたい)のです。その思いが、正しいのか、正しくないのかは分かりません。ただ間違いないのは、「めんどくさい」人は「本気」です。「めんどくさくない」人が「本気」じゃない、とは言いません。でも「めんどくさい」人が「本気」なのは、間違いない。そう思っています。

 だから「ヒールでもいいじゃん」と思いつつ、一方で「言いたいことが気兼ねなく言える環境を生み出せたら、ヒールにならなくても良いのかな?」と、思考は常にグルグル回転しています。「どうしたモンかしらね~?」と思っていますが、最近は「ま、それが人間らしいってコトね」と悟りの境地でもあります。私は悟りましたが、私と言う存在が周囲、そして彼らの心をザワつかせているなら、「ごめんなさい」とも思います。本当に、そう思っています。

 だから皆さん、ぜひ「めんどくさい」人と一緒に仕事をしてください。その多様性は今、成果として現れると信じています。

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