ファッション

そして「父の日」 泣くな!「ステットソン」があるじゃないか

 小4の娘が反抗期に入ってしまった。いや、ママとは仲良しなので反抗期ではないのかもしれない。そういえば諸先輩方が「女児が父親と遊んでくれるのは10歳までだぞ」と口を酸っぱくして言っていたことを、こんな状況になって初めて思い出した……。妻のアドバイスも「今はそっとしておけ」なので、一日でも早く“対パパ専用反抗期”が終わってくれるよう祈るのみだ。

 そんなわけで、“今年の「父の日」は何も期待してはならない”と自分に言い聞かせた(ショックを受けないためにも……)。代わりに、自分への慰めかたがた買い物をすることにした。これがファッションの力だ(……たぶん)。何か夏らしいものをと考え、1865年アメリカ生まれの帽子ブランド「ステットソン(STETSON)」のパナマ帽を選んだ。冬に買ったビーバーフェルト製の“ウィペット”で、すっかり開眼してしまったからだ(下の動画でかぶっているのが、その“ウィペット”)。同じ“ウィペット”型のパナマ帽もあったのだが、ずっと憧れだったクラシックな“オプティモ”にした。最大の特徴は、折り畳み可能で旅を想起させる点だ。こんな状況下だから、せめて気分だけでも旅に出たい。

 着こなしは“スカ”のイメージで。とはいえ、“NO MUSIC, MY LIFE.”なので、あくまで想像だ。スーツはかつて、結納返しで東京・渋谷に3代続くテーラーで作ってもらった13年物。インには日本が世界に誇るアロハシャツブランド「サンサーフ(SUN SURF)」を合わせて、首元からはメード・イン・USAの白Tをチラ見せさせた。足元はハワイブランド「アイランドスリッパ(ISLAND SLIPPER)」のスエードモデル。やんちゃスタイルを少しでも上品に見せられたらと、時計は「カルティエ(CARTIER)」の“マストタンク”を着けた。これで娘にフラれてクヨクヨしている父親には見えないはずだ。

 そういえば、波平さんは劇中でよくハットをかぶっている。調べてみるとワカメちゃんは小3とのこと。波平さんも来年には僕と同じような末路をたどるのだろうか?そんなことを考える日曜の夕暮れなのだった……。

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